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ラスバス・初バス挑戦記 :第5回 羽生和人×亀山湖

1月4日、初バスへの最短距離はディープのライトリグ

羽生和人=写真と文
Basser2015年3月号掲載の「全員釣ったゾ!! ラスバス・初バス挑戦記」を再編集してお届けします。
「2014年のラストバス、もしくは2015年の初バスを釣ってきてほしい」という編集部からの依頼に応え、年末年始に釣行してくれた9人のアングラーは全員がバスをキャッチ。
低水温に打ち勝つヒントを教えてくれました。


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アングラー=羽生和人(はぶ・かずひと)
亀山湖にて「TokitaGuideService」を営むプロガイド。エンジンブランドにて「リヴィングストレート」などのルアー開発にも携わっている。

亀山湖でガイドを始めるまで


 僕が普段ガイドを行なっているフィールドは、千葉県・亀山湖。言わずと知れた、関東随一の人気フィールドであり、日本全国でも3本の指に入るのでは? と思うほどのハイプレッシャーレイクです。

 本題に入る前に「あなたは誰?」という方もいらっしゃると思うので簡単に自己紹介をさせてください! カスミのオカッパリ&マルトボートに通いまくっていた10代後半。学生時代(ヒューマンフィッシングカレッジ)の先生でもあるJB TOP50小森嗣彦さんに、レンタルボートの環境が整っており、大会も盛んな亀山湖が、自身のステップアップには合っているのではと薦められ亀山湖へ。しかし、深いところといえば2mまでしか知らない僕は、魚探に表示された10mの表示に茫然。しかも季節は冬。じゃあカバーだ! と意気込むも、すべてが美味しそうに見える亀山湖のショアライン。その日は当然、撃沈で終了。私と亀山湖の付き合いはこの日から始まりました。その後、通って、通って、ボートハウスの常連さんたちにも教えていただき、何とか安定して魚が釣れるようになり、チャプターやローカル大会にもチャレンジするようになりました。そして5年前。またまた小森プロからアドバイスをいただき、トキタボートさんを拠点に亀山湖でのガイド「TokitaGuideService」を開始。当初は僕がガイドって……大丈夫か? と不安で仕方ありませんでしたが、ゲスト様に助けられ、成長をさせていただき、今までガイドを続けてこられて今に至ります。とくに2014年、ガイド中にゲスト様が釣り上げた61cm、4010gは私の誇りであり、自信に繋がった魚です。

p50-51-habu-6 初釣りの話ではありませんが、2014年4月12日、ガイド中にゲストさんがキャッチした61cm、4010gの写真です。私の目標でもあった、「ガイドで亀山ロクマル」の夢が叶った瞬間でもあります

 では本題に戻ります! 釣り人の多さにより難しいイメージがある亀山湖ですが、実は年間を通じて安定した釣果が望めるフィールドです。もちろんそれは冬でも当てはまります。これは地元ボート組合の方々のブラックバスを守ろうとする取り組み、そして亀山湖というフィールドの奥深さの賜物だと感じます。今回のお題でもある「初バス・ラスバス」という、過ぎ行く年を締めくくり、新しい1年の釣果を左右する、大切な1尾に限りなく近いフィールドであると言えます。

さまざまなタイプのディープを
時間帯によってローテーション


 2015年の初釣りは1月4日。辿り着いた亀山湖の気温はマイナス4℃。桟橋、ボート、荷物運搬用のカート、ぜ~んぶ凍っています。滑らないように気を付けて準備完了し、6時30分に初釣りスタート!

p50-51-habu-4 朝の気温はマイナス4℃であらゆる物が凍っています。防寒対策は必須です。これを怠ると釣りになりませんからね。亀山湖は東京から1時間30分ほどのフィールドですが、温度差は大きいです。ちなみに出発時、都内の気温は3℃でした。ボートセッティング時は滑らないように注意。ツルっといきますからね。
出船したのはガイドの拠点にしているトキタボート。10ftの免許不要艇、12ftローボート、14ft艇などをレンタルできる。料金はひとり乗り2900円(遊漁券代込)から。

トキタボート
〒292-0524
千葉県君津市川俣旧川俣33-10


 スタートすると、前回釣行した12月30日から水温が1℃以上落ちて6.9℃。ただし、朝と日中の水温は違います。この日も朝は7℃を下回っていた水温も、日中はエリアによっては9℃まで上昇。これでは、まだまだ魚は元気です。ディープでじ~っとしているわけではなく、エサを追いかけて泳ぎ回っています。このことは魚探の映像や、バイトの出るタイミング(常にバイトがあるわけでなく、一度バイトが出ると連発する傾向がある)などで明らかでした。この状況を考慮して僕が選んだのは「ディープ」。明らかにシャローよりディープの魚が多く、バイト数も多いため、初バスへの近道だと感じたからです。

 でもディープといっても色々ある。そのなかで何をキーとしてねらうか?

 そこで僕が立てたプランは、朝イチのフィーディングタイムは、岬の沖にあるフラットなど、バスが捕食の際にコンタクトするような場所を巡ること。バイトが遠くなる日中は、ディープの大きなフラットで回ってくる魚を待つ&沈んでいる立ち木やオダに潜む魚をねらう。そして夕方は再び岬絡みのフラットをメインに、水温が上昇する岩盤に近いディープフラットをねらう! ねらうレンジは9~11m。リグはダウンショットとジグヘッド。

 朝イチで入ったエリアは、水深10m前後の岬の先端。魚探に魚も映っており、期待大!
 
リグは亀山湖の定番、持っていない人を探すほうが困難なレッグワームの2.7gダウンショット。朝イチはノーバイトだったので、そのあと、ここ数日の冷え込みを考慮して、岬絡みのエリアから、水通しのよいブレイク+立木&オダエリアに変更。ここで初めてジグヘッドリグにバイトが出ますが、フッキングできず。他の同条件のエリアを回りますが、結果は同じ。しかもすでに11時を回っています。帰着は16時なのであと5時間。ちょっとブルー……。でもこんなことではめげません。

p50-51-habu-5 朝はガラガラだった湖上も、陽が昇り切るころにはこの人出。真冬にこれほどの人出があるフィールドは少ないのでは? なんと言っても冬でも釣れる! これが魅力ですよね。ちなみに前日は大会が行なわれていてもっと混雑していたとか……


 バイトが遠のく日中ですが、そのなかでもなにかプラスに働く条件はないか? 水温上昇だ! ここで岩盤が絡むディープへ向かいます。通称「ホテル下」と呼ばれる、岩盤にスロープ状のフラットが絡むエリア。朝イチに水温が6.9℃だった本湖下流に位置するこのエリアですが、昼前の時点で水温が8℃を超えています。魚探にも明らかにバスが映っており、正直エリアに入った時点でかなり期待していました。そんな期待を込めて、ダウンショットを水深10mへ送り込むと……微かに触った?? ガイドでは、冬の怪しい感触はすべてアワせて主義の僕。当然アワせます。ロッドが曲がります。が……イマイチ引かないため、魚? ゴミ? 枝? と頭の中はグルグル(笑)。結果はバス! いや~、バスが見えた瞬間は本当に嬉しかったです! 私の2015年がスタートしました! あけましておめでとうございます! 微かなバイトでしたが、太ったナイスバスでした。ありがとう!

 その後はバイトがなく午前中は終了です。午後からはバイトが遠いだろうと予想して、エリアが広く、魚も多く、粘れるエリアで粘ることに。向かった先は「白鳥島」。冬の白鳥島は相性がよく、自分的にかなりお気に入り、好きなエリアです。好きだから粘れるんです。ここでは水深10~11mに立木の絡むストレッチを何往復もします。ここでもリグはダウンショットをチョイス。オフセットフックを使用すれば、根掛かりはかなり回避できます。

 心の中では、「チャンスは陽が傾いたり、風が出た瞬間かな」なんて思ってカッコつけてます……。イタい(笑)? しかし案の定、予想は裏切られ(でもいいほうに!)、バイトがたま~にですがあるではないですか! でも、なかなか乗らない。明らかにくわえてるんですが……。そんなバイトにモヤモヤしているうちに時計が14時を回り、陽が傾き始めました。おっ! なんかいい雰囲気。おおっ! 魚探の映像が明らかに盛り上がってます!釣れちゃう!? なんて思っていたら、ロッドがグ~ン。キタ~! でも、また引かない。重いだけ。バス? ゴミ? 枝? またまた頭がグルグル(笑)。上がってきたら……デカい!! しかも突然、手前に走る! たまらずネットイン! 大興奮のキロフィッシュ! いや~、冬の亀山湖ディープで1kgフィッシュはたまりません。

p50-51-habu-2 午後になり沈黙が続く状況を打ち破った1尾。つばきもとボートさん前の「白鳥島」という冬の超メジャーエリアでの1kgフィッシュです。水深10~11mのチャンネルに立木が絡むスポットでした。ルアーは亀山湖の冬の超定番、レッグワーム(カラーはブラック)2.7gダウンショットリグ

 その後も数バイトあったものの、キャッチには至らず、残り1時間を切りました。ここで頭を過るのは「ホテル下」。絶対に水温が上がっているはず。釣りができる時間は10分くらいなのを承知で行ってみると水温は9℃! 1投目。ダウンショットをキャスト。着底、ズルズル……。すると明らかなバイト! マジか? フッキングするとグングン引きます! キャッチしてみるとこれまたナイスプロポーション!

 最高! 新年早々、大興奮! この1尾をキャッチして、僕の初釣りは終了となりました。1kgフィッシュを含むナイスバスを3尾。この結果には大満足です! やはり亀山湖は初バスに近いフィールドでした。本当に感謝です。ありがとう!!

亀山湖のダウンショットリグ用タックル

当時の釣りを今(2017年)するなら

spcore ロッド:スペルバウンドコアSCS-60-1/2ULST(エンジン)
リール:ツインパワー2500HGS(シマノ)+RMRシングルハンドル(ZPI”)
ライン:G7ストラテジックフィネス2.5Lb(ラインシステム)
ロッドは開発中のスペルバウンドコア羽生モデル。僕の亀山湖攻略のCOREになり、亀山湖のCOREを釣るロッドです。今の亀山湖を釣るうえで僕が必要だと思うロッドを形にしました。詳細は横浜でのフィッシングショーからお披露目になりますので、エンジンブースにぜひお立ち寄りください


ha01 レッグワーム2.5in(ゲーリーインターナショナル)
リヴィングストレート3.8in(エンジン)
フック:T・N・Sオフセット#4(フィナ)
シンカー:タングステンドロップショットシンカー2.7g、3.5g(スタジオ100)
初バスをもたらしてくれたレッグワームは亀山湖の定番ワーム。たぶん亀山湖へ通われている方で、持っていないアングラーはいないのでは? というほどの超定番であり、長い間、釣れ続いているワーム。基本アクションはズル引き。魚の食い気が立っているかな? と感じたときはシェイクを織り交ぜたズル引きでも使用。リヴィングストレート3.8inは僕が作った微波動ストレートワーム。ボディー下部と、ピンテールの細かなリブが水を掴み、震えるようなアクションを誘発。そのため着底後にバイトが多発します。こちらも基本アクションはズル引き。ボディーが細身のため、フッキングがよく、冬の小さなバイトでもフッキングミスが少ないです。オフセットフックとマスバリの両方で使用しています。ちなみにソフトベイトはすべてGulp!!アライブマリネードに漬け込んでいます





ダウンショットリグを得意とする
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2017/1/3

最新号 2017年7月号

5~7月のバスが反応せずにはいられない 「フローティングジャークベイト」を50ページにわたって大特集!!  今号では、初夏から梅雨にかけてとくに有効になるフローティングジャークベイトを特集しています。  沖田護さんは利根川で、このルアーがなぜ「ズルくて最強のトップウォーター」なのかを実釣で解説。川口直人さんは歴史的名作「ラトリンログ」への愛を語り、山木一人さんと泉和摩さんは長い経験から導き出した釣れるジャークベイトの条件を解説しています。北大祐さんは、自身が持つジャークベイト42種をそれぞれの特徴とともに紹介。「実弾」として使い込んでいる各ルアーの解説は説得力に満ちています。  さらに、フローティングジャークベイトを使いこなすためのタックルセッティングやウエイトチューンの方法、フックセレクトなど細かいコンテンツも満載。「潜って浮かせてドン!」と出る、大興奮の水面遊戯に読者を導く一冊になっています。  第2特集ではスイミングスタイルジグ、スイムジグとチャターベイト系が取りあげられています。これらのルアーを「どんなときに、どのように」使うべきなのかを田辺哲男さん、赤羽修弥さん、吉田秀雄さんが解説。クランクベイトやスピナーベイト、バイブレーションが中心だったローテーションにこれらのルアーを加えることで、より奥深い「巻き」のゲームが楽しめること間違いなしです。
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