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バスフィッシング全力投球!

ラスバス・初バス挑戦記 :第3回 高橋洋一×笹川湖

1月2日、カレントが緩むベンドのインサイドでダウンショットのシャクリが効いた!

高橋洋一=写真と文
Basser2015年3月号掲載の「全員釣ったゾ!! ラスバス・初バス挑戦記」を再編集してお届けします。
「2014年のラストバス、もしくは2015年の初バスを釣ってきてほしい」という編集部からの依頼に応え、年末年始に釣行してくれた9人のアングラーは全員がバスをキャッチ。
低水温に打ち勝つヒントを教えてくれました。


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アングラー=高橋洋一(たかはし・よういち
バレーヒルフィールドスタッフとして、ブラックスケールシリーズのロッド開発に携わる。元はトーナメントアングラー

まずは水温をチェック


 これからの一年を占う釣り初めは、毎年どのフィールドに行くかに悩むのだが、2015年は2年前の夏からよく足を運んでいる千葉県の笹川湖(片倉ダム)に決めた。年末から心身ともにフル充電して臨んだのは1月2日。朝は前日の雪が残り、外気温はマイナス3℃で道路は凍り、ボートや桟橋はカチカチでツルツル! 正月から湖へダイブはしたくないため、慎重に準備を進めた。

 タックルの準備前にエレキを下ろし、すぐに魚探の電源を「ON」にする。前日の雪で水温がどれくらい落ちているかが気になっていたからだ。スタート地点の笹川ボート前で水温は7.5℃を表示した。思っていたよりも水温は低下していないようだ。実はターンオーバーが酷いようなら比重の高い冷たい水がボトム付近に沈んでバスやワカサギが浮くかもしれないなどと考えていたのだが、想定していたよりも水は安定しているように思えた。

 そこでタックルはワカサギ絡みのディープフラットボトムを丹念に探れるブラックスケールSX BSXS-61ULFSにキッズジャコビーQのショートダウンショットリグと、ブラックスケールSX BSXS-62Lにディープでのリフト&フォールで使用するメタルバイブのテリブル、オイカワ絡みのビックバスが期待できるシャローフラット用としてブラックスケールSX BSXS-62Lにビーフリーズ65ロングビルを準備した。

p46-47-takahashi-1 今回お世話になったボート店は笹川湖中流域に位置する「レンタルボート笹川」。どの川筋にもアクセスしやすい立地が魅力。
レンタルボート笹川 (笹川ボート)
〒292-0526 千葉県君津市笹1743-28


p46-47-takahashi-2 愛犬コナツとともに出船

シャローでの貴重なバイトはビーフリーズで


 午前8時ごろ出船して、ダムサイト周辺にあるティンバーが絡む大きな岬でボートを止めた。この大型の岬は秋から冬にバスの出入り口となる場所なので、初冬なのか真冬なのかの進行具合を見るにはうってつけのエリア。また、まだシャローに残るビッグバスもねらえるエリアとして選択した。水深9~10m前後のフラットには小さなベイトフィッシュの群れが映る。まずは冬定番のテリブルをバーチカルに落としてシャクる釣りでチェック。次にキッズジャコビーQのショートダウンショットリグ(リーダー15㎝)をキャストしてシューティング気味のショートドラッギングでようすを見る。なぜショートドラッギングなのかというと、笹川湖はティンバーが多すぎて長い距離をドラッギングすることができないからだ。移動の少ないショートピッチのシェイクを繰り返すが、ギルっぽいバイトが1回あったのみで見切りをつける。

 次に同じ岬の水深1~2mをビーフリーズ65ロングビル(CF房総ワカサギカラー)で流していく。立木の枝をプルンと乗り越えながら引いてくると「グッ!」と抑え込むようなアタリが! フックアップに成功しファイト開始。しかし、かなり入り組んだ立木の中で、さらに掛かりどころが悪いらしく横走りしていくバス。あぁ……と弱気になった瞬間にフックオフ。貴重なシャローバスをバラしてしまった。その後もレンジを変えながら巻き続けたが、それ以降シャローからは反応が得られないのでこの釣りにも見切りをつけた。

ベイトとリンクする水深9~10mラインがキー


 モーニングバイトが期待できなくなった午前10時。笹川湖最大のフラットをもつ宮ノ下ピクニック園地前へ移動。ここでもスタンプやティンバーに絡むベイトフィッシュが9~10mラインに映る。ほかにベイトフィッシュが映る水深は20m前後。このレンジでバスとワカサギがリンクする可能性は極めて低い。主要な冬エリア2ヵ所のディープフラットを確認したうえで、「この日は9~10mラインがキーになる」と考えた。

 しかし、ベイトはいるものの、肝心のバスからの返事はない……。そこで流れが当たる直線的な場所に位置するディープフラットではなく、大きくクランクしていて流れが緩むベンドのインサイドへ移動することにした。移動した先は星の広場付近の中規模岬に絡む9~10mのフラット。倒木やオダ、ティンバーが複雑に入り組み、先に探った2ヵ所とは違うシチュエーションのディープフラットで、魚探にはワカサギが帯状になって映し出されている。ここでも1.8gのダウンショットのシューティングで探ってみる。ロングシェイクで丁寧に攻めてみるがバイトが出ない。

 食わせのシェイクでバイトが得られないのでリアクションの釣りへ切り替えてみる。冬のリアクションといえばメタルジグやメタルバイブなのだが、倒木などが複雑に入り組んでいるために根掛かりで釣りどころではなくなる。そこでダウンショットのリアクションセッティングで攻めてみる。先ほどの1.8gシンカーから2.7gシンカーのダウンショットへ変更。リーダーは7㎝と短くしてバーチカルに鋭くシャクる。メタルジグのそれに近いアクションでベイトを散らしながらリアクションで口を使わせるイメージ。ワームはキッズジャコビーQを使用。「シャクり上げは速く」「フォールは遅く」を意識してフラット面を下にしたオフセットセッティング。

 ボトムを取り1mほどシャクり上げ、フリーで落とす。これを繰り返すとスローフォール後の次のシャクリでフックアップ! 立木や枝に巻かれないように慎重かつ速めに巻き上げてくると立木にゴッツンゴッツン当たりながら上がってきてヒヤヒヤ。冬バスの割にはよく引いてくれて元気いっぱい。枝などを無事にかわし浮かせたバスは測ってみると40・5㎝。笹川湖ではナイスサイズ! 初バスになんとか40㎝アップをキャッチすることができホッとした。

p46-47-takahashi-5 当日反応がよかったのは、リアクションを意識したダウンショットリグ。ボトムから1mシャクり上げてフリーフォールさせる

 このエリアにはベイトつきのバスが回遊してくる事が確認できたのでワームを変えながら同じ釣りで回遊を待つ。魚探にワカサギが映るとクンッ! と抑え込むようなバイト。今度は25㎝ほどのかわいいバス。サイズは小さいけれど、厳しいなかでやっと出会えた冬の魚はサイズを問わず嬉しくなり「釣れてくれてありがとう」と話しかけてしまう。その後も定番のレッグワームに変えて元気のいい30㎝弱のバスを1尾追加。合計5バイト3キャッチにて午後4時の終了時刻を迎えた。笹川湖ロコアングラーたちも1~3尾と初バスをキャッチしており、最大は43㎝とのことだった。ロコアングラーのレベルの高さもさることながら、1月にこれだけの魚に触れることができる笹川湖のポテンシャルには驚くばかりだ。

 笹川湖を全体的に見て回った印象は、水温も7℃~8℃弱といったところでバスとワカサギがまだリンクできる水深に留まっているということ。また、シャローからディープまで水温や水質が安定しており、雪代が出るほどの大雪でも降らない限りサイズさえ問わなければ冬バスに出会える確率は高い湖だと思う。「腕試し」と「運試し」を兼ねて笹川湖へ釣行してみてはいかがだろうか。

当日使用したタックル


立ち木の中へダウンショットをシューティングするならこのセッティング ta01 ロッド:ブラックスケールSX BSXS-61ULFS(バレーヒル)
リール:コンプレックスCI4+2500HGS(シマノ) YTフュージョンカスタム
ライン:FCスナイパー4Lb(サンライン)
40.5㎝をはじめ3尾をキャッチしたダウンショット用に使用したタックル。ソリッドティップ搭載のBSXS-61ULFSは冬の抑え込むようなバイトもフックアップしやすい。イトヨレが発生しやすい釣りのため、リールのラインローラーの回転をよくするチューニングを施している。立ち木が沈んだディープエリアを攻略するためにラインは4Lb。障害物がないエリアなら2~2.5Lbを使用する


シャクリは素早くフォールは遅く、フラット面を下側にセット ta02 キッズジャコビーQ(2.8in/バレーヒル)
フック:TGWワーム321ファインカスタム#4(がまかつ)
シンカー:TGシンカー18ドロップショット2.7g(バレーヒル)
キッズジャコビーよりも軟らかいマテリアルを採用したキッズジャコビーQはシェイキングなどでも魅力的なアクションが出せるソフトルアー。フラット面を下向きにセットすることでフォールスピードがスローになる。ほかにレッグワーム2.5in(ゲーリーインターナショナル)も使用


シャローに残ったビッグバスをねらう ta03 ビーフリーズ65ロングビルSP(65㎜、5.4g/ラッキークラフト)
シャローのビックバス攻略に使用したビーフリーズ65ロングビル(サスペンド)。ラッキークラフトのロングセラーであるビーフリーズシリーズは一年中使える超一軍ルアーだが冬~初春にもっとも威力を発揮してくれるルアーだ。房総リザーバーを訪れる際にはタックルボックスへ入れておいて欲しい


細軸トレブルフックで冬バスのバイトもフックアップ ta04 テリブル(55㎜、1/2oz/バレーヒル)
ブルブル感が強く、テールフックへのイト絡みが少ないのが特徴。テールフックに細軸のトレブルフックを採用し、冬バスの弱いバイトもフックアップしやすい





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2016/12/31

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……そしてNewプロダクトに至る

 今号では、各アングラーが培ってきたバスフィッシング理論やルアー遍歴を辿り、それが現在の釣りやプロダクトにどう反映されているかを特集しました。
 巻頭では、ケイテックの2代目社長である馬路久史さんが、先代・林圭一さんからモノ作りの精神とともにバトンタッチを受けた「フレックスチャンク」の開発舞台裏を紹介。
 並木敏成さんは、これまで使い込んできたジャークベイトの数々と、阿修羅シリーズに込めたねらいを語ってくれます。
 また、現代のハネモノブームとそれを牽引するルアーはどのようにして生まれたのかを、江口俊介さんと川島勉さんの証言から紐解きます。
 そして、川村光大郎さんはこれまでのスピナーベイト遍歴と、「釣れるスピナーベイトの条件」を解説してくれます。
 さらに、赤羽修弥さんのバスフィッシングにおけるフロッグとの関わり方の歴史や、H-1グランプリウィナーの松村浩邦さんによる新旧クランクベイトの使い分けなど、今後のルアー選びに新たな視点をもたらす記事が盛りだくさんです。
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