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ラスバス・初バス挑戦記 :第2回 平川征利×相模湖

12月31日~1月1日、40㎝アップを連続ヒットさせたルアーはやっぱりデビルジグ!

平川征利=写真と文
Basser2015年3月号掲載の「全員釣ったゾ!! ラスバス・初バス挑戦記」を再編集してお届けします。
「2014年のラストバス、もしくは2015年の初バスを釣ってきてほしい」という編集部からの依頼に応え、年末年始に釣行してくれた9人のアングラーは全員がバスをキャッチ。
低水温に打ち勝つヒントを教えてくれました。


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アングラー=平川征利(ひらかわ・まさとし)
相模湖のローカルアングラー。タックルアイランドシリーズトーナメントで2006年から2010年まで5年連続で年間優勝したうえに、2014年も年間優勝。日相園が主催する日相CUPでも2013年から2016年現在まで連続年間優勝記録を更新中。

透明度が高まる冬はカバーをサイトでねらう


 皆様はオフシーズンをどのように過ごされているのでしょうか? 冬はあまり釣果だけにとらわれすぎると辛い釣行と感じてしまいます。そこでホームレイクである相模湖を例に僕なりの攻略方法を書かせていただこうと思います。

 僕のホームレイクである相模湖は、毎年冬になると浚渫工事などの関係で人工的に減水します。冬水位と呼ばれ、大体、平水より2~3mぐらい水位が下がり、3月になってからまた平水位まで戻る感じです。さらに全体的にかなり透明度が高くなります。減水+クリアーな水質で、平水位から考えて5mぐらいの深さまで、普段見ることのできない水中の景色を冬の間に見ることができるので僕は毎冬この景色を楽しみにしています。

 この時期は大きく分けて3種類の状態の魚をねらいます。ディープ越冬系、冬のフィーディング系とカバー居着き系です。

 ディープ越冬系は青田ワンドなど越冬に適した条件をもつエリアのディープで越冬する魚です。単発ではなくかなりの数でまとまっていると思われます。まったくエサを捕らないわけではないのでベイトとリンクしたタイミング次第では1ヵ所で複数尾ねらえるタイプです。

 次に冬のフィーディング系です。この魚はエサを求めて状況次第で差してくる魚なので、やる気はありますがもっとも見つけるのが難しいタイプです。

 そしてカバー居着き系ですが、透明度が高い冬はサイトでレイダウンの中にグッドサイズを見ることができます。冬の間、毎週同じカバーで同じ魚を見ることもあり、カバーで越冬している魚もいるのではと思います。僕が冬によく釣るのがこのタイプの魚で、透明度が高い冬はサイトでねらいます。個体数が少ないので目で見て探すのが効率的です。それから、バスのカバーの中のポジションを実際に見て、そのときの傾向を判断したいのと、バスがルアーに対して、どのような反応を示すかで、バスのコンディションを見極めたいのもサイトでねらう理由のひとつです。ねらうべきは少しでもルアーに興味を示す魚です。

p044-045_hirakawa-2 深いところまで枝が複雑に入り組んだカバーは、バスにとってシェルターとして機能する

 見えバスとの出会い方も重要です。見つけた瞬間から逃げる場合もあれば何をやっても逃げない場合もあります。理想的な出会い方は、カバー際でエレキを踏まずに静かに釣りしているときに、周りを意識的にキョロキョロして探し、カバーの中にうっすらとバスらしき影を見つけたときです。

カバー居着き系とフィーディング系をキャッチできた大晦日


 大晦日はあまり多くことを試す時間が取れなかったので、桂川を上流に向かいつつ、サイト中心でレイダウンの中にいる魚を探していきました。

 桂川上流の岩盤沿いにある大規模崩落で最初のバスを見つけました。レイダウンから伸びる枝の中、水面から大体1mぐらいの水深にサスペンドしていました。枝に隠れてバスの頭の向きがはっきりわかりません。大体の感覚でバスの視角周辺にデビルジグ4.5gを投入し、シェイクで誘います。しばらくシェイクを続けているとバスはジグに気づき、ゆっくりと寄って来てパクっと食ってくれました。

 このあと本湖へ行ってみると風がなく穏やかだったので、普段荒れることが多い北岸エリアにある、崩落レイダウンを釣ってみることにしました。

 岩盤沿いの急深で、深い所までしっかりと規模の大きなレイダウンが入っているような、シェルターとしても機能する場所を選んで釣っていきました。しかし答えが返ってこないので、試しにねらっていた条件とは違う、傾斜の緩やかなバンク沿いにあるレイダウンを釣ってみました。一番水深がある(約1.5m)レイダウンの先端部、複雑に枝が絡みあった中心部分にデビルジグ4.5gを撃ち、シェイクするレンジを徐々に深くしていきます。ボトム付近までシェイクしたあたりで明確なバイトが出て、厚みのあるグッドフィッシュを枝の中から引きずり出しました。

 釣れた場所の条件バイトの出方から考えると居着きタイプではなく、条件のいいときに差してきたフィーディング系の魚だったと推測できます。

p044-045_hirakawa-3 水深があまり深くないレイダウンで食ってきた。おそらくフィーディングで差してきた魚

元旦にディープ越冬系をねらうも……


 そして、元旦は友人に同船してもらいディープ越冬系の魚をメインにねらってみました。とくに時間をかけたのは青田ワンドで、水中の岬やブレイクを魚探の反応を見ながらダウンショットリグとメタルバイブをメインに探りました。意識してねらったのは、水中の岬やブレイクの高低差のある地形です。このような地形はバスがベイトを追い詰めやすいと予想できるのですが、答えは出ませんでした。

 この日は西から寒波が来ており、昼ごろに強風とともに一時、雪が吹き付け辛い釣行となり、ノーフィッシュで終了となりました。欲を言えば昨日レイダウンの魚を釣っているので、この日は違うタイプのねらい方を紹介したかったのですが残念です。

 相模湖の今後を予想すると、冬の間しばらくは魚の状態も僕が釣行したときとさほど変わらないと思いますが、春が近づいてくるにつれてフィーディング系が増えてくるでしょう。

 最後にタックルに関するアドバイスをひとつ。ねらう魚のタイプによってタックルバランスが非常に重要になります。例えばディープ越冬系をねらうなら、ライトラインが絶対オススメです。水深が深く、オープンウォーターでのファイトになるうえ、アベレージサイズもさほど大きくないからです。対してレイダウンなどのカバーをねらう場合はビッグサイズがヒットする可能性が高いうえ、掛けた後枝にラインを擦らせながらのファイトになります。経験上、ヘビーカバーを釣るときに、ラインを細くすることでそれまで食わなかった魚が食うことはほぼ無いので、確実にキャッチできる強度のタックルでねらってください。

 それでは皆様も真冬の釣行を無理せず楽しんでください。

p044-045_hirakawa-4 穏やかだった大晦日から一転、元旦は厳しいコンディションに

p044-045_hirakawa-5 今回利用したボート店は桂川と秋山川の合流地点にある日相園。ローボートと14ft艇は3000円から、10馬力のアルミボートは6500円からレンタルできる。
日相園 〒252-0185
神奈川県相模原市緑区日連754


当日使用したタックル


カバーの中からキャッチするためのパワーフィネススタイル hi01 ロッド:ブラックスケールXX BKXS74-MDX(バレーヒル)
リール:コンプレックスCI4 F3(シマノ)
ライン:キャストアウェイ25Lb(サンライン)
4.5gのデビルジグでカバーの中を釣るので、25LbのPEラインを巻いたパワーフィネスタックルを使用する。ロッドは7ft4in、ミディアムパワーのBKXS74-MDX。この釣りには入り組んだレイダウンの中から確実にバスをキャッチできるタックルバランスが重要


カバー内をシェイクで誘う hi02 デビルジグ3.5g/4.5g(バレーヒル)
カバーの中にいるプレッシャーのかかったバスをバイトさせるためのスモラバ。ナチュラルな水平姿勢を保ちやすいヘッドバランスで、枝などにラインを引っかけた状態でシェイクして誘う


hi04 hi03 ガルプ! FWマイクロクローラー3in(バークレイ)
フック:ダウンショットフックSP#4(カルティバ)
シンカー:TGシンカー18ドロップショット2.7g(バレーヒル)
ディープ越冬系の魚をねらうのに使用したのはマイクロクローラーのダウンショットリグ。通し刺しとワッキー掛けの2通りを試した。ロッドはソリッドティップ搭載のブラックスケールSX BSXS61ULFS(バレーヒル)、ラインはスーパートラウトエリアマスターリミテッドVSPフロロカーボンの1.5Lbを合わせた



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青木大介 江口俊介
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2016/12/30

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