サイト・ビー by Basser
バスフィッシング全力投球!

なぜ釣れる!? 小森嗣彦の〝レッグワームリグ〞 :第1回(全5回)

トーナメントアングラー・小森嗣彦の代名詞

Basser編集部=写真と文
tackle4小森嗣彦さんの代名詞と言えばレッグワームのダウンショットリグだ

day2_12
今年、JB TOP50で第1戦、第3戦を制し快進撃を続けるトーナメントアングラーがいる。
小森嗣彦さんだ。
小森さんは過去にJB TOP50で3度の年間タイトル獲得、そして2012年オールスタークラシックを優勝するなど数々の輝かしい成績を残している。
その彼が愛してやまないのが“レッグワームリグ”だ。
このリグへの信頼と実績の裏側には何があるのか。



この記事はBasser2013年3月号に掲載されたものを再編集しています。

ソフトベイトとフックの品番まで絞り込まれた
〝代名詞〞


 JB TOP50で年間タイトルを3回獲得(2009、2010、2012年)。TOP50霞ヶ浦水系戦連覇(2009、2010年)、オールスタークラシック4回出場中準優勝2回(2009、2011年)、優勝1回(2012年)。これは2009~2012年までの4シーズンで小森嗣彦さんがあげた成績のハイライトだが、このすべてに濃厚に絡んでいるルアーがある。

kazari-tackle 2.5inレッグワームのダウンショットリグ(フックはSSフック・ワーム19♯3)だ。小森さんは「トーナメントで釣る魚の7割はこのリグです」と言う(プラやガイド、プライベートも含めると「25%」になるという)。

 アングラーと特定のルアーが密接に紐付けされている例はほかにもある。吉田幸二さんのクランクベイト、田辺哲男さんのスピナーベイト、河辺裕和さんのフットボールジグ……などである。しかし、小森さんのケースのように、ソフトベイトとフックのモデル、サイズまで固定されている〝代名詞的存在〞はちょっと記憶にない。

 あいにく、2016年度からはTOP50シリーズにもエコタックルレギュレーションが適用されたため、現状Fecoに認定されていないレッグワームを使用する選手はいない(※2016年現在の情報です)。しかし、小森さんが2.5inレッグワームを試合で投入し始めた2007年以来、9年にわたって彼の使うレッグワームリグの威力はまったく衰えていなかった。

 他選手のライトリグのスキルも非常に高いJB TOP50という舞台で、威力が持続していた理由は何なのか。しかも「シークレット」どころか、手の内をマル裸状態で見せている状態で……。

kameyama-4b小森さんにとって、2006~2007年の冬の亀山湖ガイドの経験がレッグワームリグを本格的に使い始めるきっかけになったという

小森さんが〝レッグワームリグ〞と呼ぶ理由


 小森さんがオールスター優勝を決めたあとのインタビューで、〝レッグワームリグ〞という言葉が出た。2.5inレッグワームにSSフック・ワーム19♯3を組み合わせたダウンショットリグのことだ。

「いたって普通のダウンショットリグなんですけど(笑)、僕の中ではそれくらい特別な存在ということです。レッグワームリグならではの特性、使い方があります。普通、ダウンショットリグといえばシンカーを何かに引っ掛けて一点シェイクする〝点〞の動きが基本です。ただしレッグワームリグではそれ以外の使い方も重要視しています」

「このリグの本分は『スピード』とくに横方向に速いテンポで引く〝線〞のアクションが大基本です。ほかにも、フォールやステイ、中層スイミングなど、使いこなしの幅が非常に広い。僕がサーチベイトに求める条件を完璧に満たしたルアーなんです」

yasaka1-a2007年JB TOP50弥栄湖戦では同リグを使い9位入賞

 サーチベイトといえば多くのアングラーはクランクやスピナーベイトなどファストムービングルアーを思い浮かべるだろう。しかし小森さんの考えでは、これらのルアーはフィールドコンディションやバスの活性、サイズを選ぶ。安定してバイト数が多いわけではないため、ベストな選択肢ではない。「サーチベイトはバイトを得やすいものでないと」と小森さん。

 また、あらゆるフィールド、状況でレッグワームリグを投入する小森さんにとって、このリグはバスの居場所を探すだけではなく、状態も教えてくれる。同じリグを操り続けるからこそ、バイトが出る場所やバイトの深さ、タイミングを過去のデータと比較することができる。TOP50は3日間の長丁場で、同じコンディションが続くことはむしろ珍しい。このフォーマットで小森さんが他を圧倒しているのは、レッグワームリグによってその日の状況を迅速に把握し、アジャストしているからに他ならない。

 そして、レッグワームリグはサーチベイトとして優秀なだけではない。小森さんが試合本番でバスを釣るのもまたこのリグなのである。


kitaura-32012年のJB TOP50北浦戦では沖の浚渫周りでシェイクと横移動を織り交ぜて使いキッカーをねらった

「テンポが速いからこそ、口を使ってくれるバスに出会える確率が高いという理由がひとつ。あとは、レッグワームが非常に優秀なソフトベイトだという要因が大きいですね」

 レッグワームが釣れる理由は次の項で触れるとして、ここで重要なのは小森さんがレッグワームを動かすスピードだ。「1回のシェイクでシンカーが3〜5㎝動くイメージ」と小森さん。これは一般的なライトリグのテンポと比べると非常に速い。実際のスピード感はDVD『小森嗣彦/橋本卓哉 ダウンショットリグ講座』でチェックしてほしい。

2012-all-2優勝したBasserオールスタークラシック2012年大会では、ピンスポットを立てに探る釣りも試した。写真は係留船をレッグワームリグで撃っているようす。このようにさまざまな使い方ができるのもこのリグの特徴。具体的な操作法の解説は第3回にて!
 

  
 
 

 

小森嗣彦選手のレッグワームリグでのヒットシーンは必見!

DVD-downshotrig 完全密着!!Basser ALLSTAR CLASSIC 2013
DVD-170分

2016/7/12

つり人社の刊行物
Final Finesse ーファイナルフィネスー
Final Finesse ーファイナルフィネスー 本体3,800円+税 DVD-155分
2019年度から日本のバスフィッシングトーナメントトレイルの最高峰「JB TOP50」からバスフィッシングの本場アメリカに主戦場を移した青木大介。 JB TOP50では通算3度の年間タイトルを獲得するなど無類の強さを誇った青木だが、そのよう…
つり人社の刊行物
Final Finesse ーファイナルフィネスー
Final Finesse ーファイナルフィネスー 本体3,800円+税 DVD-155分
2019年度から日本のバスフィッシングトーナメントトレイルの最高峰「JB TOP50」からバスフィッシングの本場アメリカに主戦場を移した青木大介。 JB TOP50では通算3度の年間タイトルを獲得するなど無類の強さを誇った青木だが、そのよう…

最新号 2019年6月号

水辺へ行こう。一緒に釣りしよ

今号は、私たちが友人、子ども、家族の先生となって一緒に釣りを楽しむための特集です。
たとえば、近年の学校では「友だち同士で水辺に近づかない」と教育されます。つまり、大人たちが積極的に水辺に連れ出さないかぎり、子どもたちが自分から釣りに親しむようになることはほとんどありません。
「バス釣り」という素晴らしい遊びをもっと多くの人に知って楽しんでもらうために、まず私たちに何ができるのか。その方法を一冊にまとめました。
鬼形毅さんは、自分の子どもを釣りにのめり込ませる方法を教えてくれます。
そのほか、釣りへの導入としてのガサガサの楽しみ方や、釣り掘りの上手な利用の仕方、オススメのタックルや初心者でもバスをキャッチしやすいルアーカタログなど、5月の連休に読者の方が誰かにとってのよき「先生」になるためのヒントが満載です。
また、国内外の熱いトーナメントレポートも見逃せません。
BPTの設立とそれに伴う主要選手の大量流出を受け、トップレベルのトーナメントアングラーが集うのは今回が最後になる可能性が高いバスマスタークラシック。その節目の大会を制したオット・デフォーの戦略と、クラシックの行く末とは……。
日本国内ではJBTOP50が開幕。サイトの達人である三原直之さんと山岡計文さんの手に汗握る一騎打ちのもようを掲載。また、W.B.S.やTBCなどのウイニングパターンも必見です。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

Basser最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国一律で税込100円! 印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号から2012年10月号までのバックナンバー約6年分以上が実質無料で読み放題!

[ 定期購読はこちらから ]

 

NOW LOADING