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THE WILD CARD優勝! 五十嵐誠選手インタビュー

キーワードは水の動き、そしてシェード

Basser編集部=インタビュー
DSC_0181THE WILD CARDを制し、Basser Allstar Classic本戦へ出場を決めた五十嵐誠選手


減水という変化

——  おめでとうございます。

五十嵐 ありがとうございます。

—— 結果的に2位以下は3kg台、その中での5640gという突出したスコアでの優勝でした。パターンをお聞かせください。

五十嵐  この試合は普段戦っているJB TOP50と違って、ワンデイの試合だし、1位しか意味がない。それにネットも使えないという慣れないシチュエーションだったので、練習の段階からスピニングで細いイトを使うのはやめておこうと。
 ベイトフィネスかPEのスピニングっていうところまでしかタックルのパワーを落とさないようにしました。
 でも練習ではPEのスピニングでカバーを撃っても全然食わなくて。で、ベイトフィネス(フロロカーボンライン)にして撃ったら食って。この魚は抜けちゃったんですけれど、PEじゃ食わないんだなっていうのがまず分かりました。
 で、スピナーベイトとネコリグで、アシ、護岸、めぼしいところを何かヒントないかなって流していった感じですね。

—— エリアはどのあたりでした?

五十嵐 練習の段階では増水傾向だったので、今日もカバーが釣れるんじゃないかなと思って、朝イチは鰐川のアシから入りました。そこはバイトはあったのですが掛からなくて……。
 そうこうしているうちに日が高くなっちゃって、アタリもなくなってしまったんです。そこで、カバーはきついかなと思って走りはじめたんですが、何やっていいか分からなくなっちゃって……。
 常陸利根まで下って、これ以上下るよりも、違うエリアに行こうかとも思ったんですが、まあ水も流れてたので水門もありなのかなって。
 で、水門に行ったら護岸がプラクティスの時よりも水面から出ていたんですよ。水が減ってきてるんだと気づいて、よく見たら増水の時に本湖から水門の中に入っていた水が外に出てきていたんですね。その濁った水にネコリグ投げて壁を引いてきたらアタって1尾目が釣れた。ここには魚がいるんだ、と。
 減水が進んでいる最中だったので、ほかのエリアでもこういうシチュエーションを釣っていこう、と考えながらもとりあえず同じ水門をていねいにやっていたら2尾目が釣れました。で、群れだったらもっといるかもしれないなと思ってさらにやったら3尾目がきました。
 この間15分くらいで、ほとんど3投連続だったんじゃないかというペースで釣れました。その3尾目が1900のビッグフィッシュだったんですよ。普通に500か600gくらいのが1尾目、2尾目が700gくらい。で、3尾目に大きいのがきて。

DSC_0076

—— 水門の中に投げたということですか?

五十嵐 水門の壁とか、手前の出ているところとか、何でもいいから変化がありそうなところですね。
 で、そこから水門めぐりの旅を始めたんですが、ほかの水門で全然釣れなくて。太陽の向きでシェードのできる位置が違うのかな、とか、(水門の奥にある)水路の質がなにか違うのかなとか、ブレイクが近いのがいいのかな、とかいろいろ考えたんですけれど、全然釣れるところが見つけられなかったんです。
 さすがに水門きついなと思って、最初に釣った水門に入ったら、1投目でキロアップが釣れたんです。その水門でほぼウエイトを作った状態で、似たシチュエーションといったら隣の水門かなと思って、行ったら700、800gくらいのがポンポンて釣れたんです。その条件的にはやっぱり太陽の角度なのかなと思って。
 キーワードをシェードということにして、午後になってシェードができそうな面の護岸とか水門とかを意識して回っていきました。で、朝イチ入った鰐川のアシが日陰になっていたんです。
 ここはプリプラの時に、エサも多いし、バスも多いし、魚が多いんだろうなと感じていました。残り20分くらいだったんですけど、最後にネコリグでシェードを撃っていったらキロフィッシュが釣れて、入れ替えられました。
 そのあとは最後の最後にマリーナの外壁のシェード撃って、やっぱりきたんですけど、バラして、それで終わりました。

五十嵐選手が使用したネコリグ用タックル DSC_0259ロッド:ラグゼATS05 B70ML B-Fine Master “CONTACT”(がまかつ)
ライン:シューター 7Lb(サンライン)


DSC_0268リール:アルデバラン51HG(シマノ)+RC-SC(スタンダードプラス)

DSC_0133リグ:5inスリムヤマセンコー(ゲーリーインターナショナル)+ワーム329ハンガーHD kg ウィードレス#6(がまかつ)+レインズタングステンネイルシンカー1.3g(レイン)

—— 4尾釣った水門に直行していないということは、そこがスペシャルだとは……。

五十嵐 思っていなかったです。そもそも水門やろうなんて思っていなかったです。増水していたからカバーだろうと。でも今日の景色を見て、昨日からも確実に減水してましたからね。

—— 朝、「今日の状況のなかで魚を探していく」とおっしゃってましたよね。

五十嵐 はい、有言実行です(笑)。

流れてくる水ではなく、減水で出てくる水

—— なぜその水門が釣れたのだと思いますか?

五十嵐 1尾目が釣れるまでは確信が何もないので、でも、なんていうんだろう、上流から流れてきている水じゃなくて、入った水が減水によって出てくるという感じでした。旧吉野川(徳島県)でよくあるんですよ、そういうの。なんか旧吉野川っぽいな……、こういうところに魚は入ってくるんだよなっていうのがあって、投げてみて、あ、すごい似ているなと思いました。
 でも、隣の2尾釣った水門は閉まっていて、流れていなかったんですよね。だから、そっちは流れじゃない要素、シェードという要素で釣れるんだなと思って、最後の1尾が鰐川のシェード(アシ)で釣れたという感じです。だから、その水門が閉まってなかったらシェードをやっていなかったかもしれません。

五十嵐001
—— 5640gという結果は自己評価としてはどうですか?

五十嵐 もう、上出来ですね。あの……、釣ったことないんで霞ヶ浦で5600とか(笑)。JBでもありません。

—— 本戦が2ヵ月後ですけれど、意気込みはいかがですか?

五十嵐 まさか出れるわけないよな、という思いもあったんですけど……、もしかしたら出られるよ、というチャンスをもらって勝つことができて……、本戦も頑張ります!


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2016/8/31

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