勝者はここで釣った! Basser Allstar Classic 2004‐2006
歴代ウイニングエリアをマップで紹介
サイト・ビー=文 Basser Allstar Classicが初めて霞ヶ浦で開催されたのは1994年(当時の会場は茨城県・土浦新港)。以来、競技エリアや会場の変更がありながらも利根川水系での開催が続いている。
しかし、振り返ってみるとほぼ同時期の開催にもかかわらず優勝者のメインエリアは毎年異なっている。
これはこの水系の懐の深さを示していると言えるだろう。
1994年から2015年までのウイニングエリアを何回かに分けて振り返ってみたい。
秋のカスミ&利根川釣行では、歴代ウイニングエリアをチェックしてみるのも面白いかもしれない。
本文中、敬称略にて失礼いたします。
2004年 恋瀬川
※マップ中の⑪11月13~14日
勝者:小野俊郎
メインルアー:ノーシンカーワッキーリグ(ヤミィ)
「利根川なら9㎏はいける。でも、それでは勝てない」。小野俊郎は東浦に注ぐ恋瀬川に勝負を賭けた。なかでも全幅の信頼を置いていたのは、常磐線の鉄橋下、わずか30m四方のワンスポット。ノーシンカーワッキーのヤミィをメインに使用し、カラーとサイズを巧みにローテーションしながら、時合いで差してくる魚を次々とランディング。トータル11㎏超というビッグウエイトは、小野の鋭い戦術眼と、不調といわれていた霞ヶ浦の復活を強烈に印象づけた。
2005年 霞ヶ浦全域
8月13~14日
勝者:宮崎友輔
メインルアー:クランクベイト(ハンドメイド・プロトタイプ)、テキサスリグ(ウルトラバイブスピードクロー)
異例の真夏開催となった2005年大会。米国のB.A.S.S.ツアーアングラーとして出場した宮崎友輔は、霞ヶ浦全域をラン&ガンしてバスをかき集め、トータルで11000gをウエイイン。初出場初優勝を果たした。米国仕込みのクランキン&フリッピンを駆使して2日間でキャッチしたバスは計20尾(リミットは単日5尾)。そのなかで1㎏クラスのバスを手にしたエリアだけでも、初日の梶無川(マップ中の③)、中央排水路(⑫)、桜川(⑦)、2日目の園部川(⑬)、古渡(①)など多岐にわたっている。
2006年 美浦
※マップ中の②11月25~26日
勝者:河辺裕和
メインルアー:キャロライナリグ(6inダブルテールフラグラブ)、フットボールジグ(FinaトーナメントT-Bump+6inダブルテールグラブ)
冷え込みでタフな状況となった2006年大会。河辺裕和は初日、1尾580gで12位と出遅れていた。「今の霞ヶ浦攻略の第一条件は風裏。風の当たるところはバスのポジションがコロコロ変わるからアテにならない」と読んでいた河辺は、2日目の朝、凪いだ本湖の湖面を見て美浦の浚渫跡「カワベブレイク」へ走った。7:04~7:25の間に立て続けに1200g、1300g、1500gをキャッチし、この試合を制したのだった。
1994年、1995年のウイニングエリア(①②)についてはこちら
1996年、1997年のウイニングエリア(③④)についてはこちら
1999年~2000年のウイニングエリア(⑤~⑥)についてはこちら
2001年~2003年のウイニングエリア(⑦~⑩)についてはこちら
北大祐選手が優勝したBasser Allstar Classic 2016。2016年11月26日発売号の『Basser』にて19名全選手の足どりや釣り方、使用ルアーなど詳細に紹介いたします。お楽しみに!
2016/11/22