勝者はここで釣った! Basser Allstar Classic 1998‐2000
歴代ウイニングエリアをマップで紹介
サイト・ビー=文 Basser Allstar Classicが初めて霞ヶ浦で開催されたのは1994年(当時の会場は茨城県・土浦新港)。以来、競技エリアや会場の変更がありながらも利根川水系での開催が続いている。
しかし、振り返ってみるとほぼ同時期の開催にもかかわらず優勝者のメインエリアは毎年異なっている。
これはこの水系の懐の深さを示していると言えるだろう。
1994年から2015年までのウイニングエリアを何回かに分けて振り返ってみたい。
秋のカスミ&利根川釣行では、歴代ウイニングエリアをチェックしてみるのも面白いかもしれない。
本文中、敬称略にて失礼いたします。
1998 石田
※マップ中の⑤11月22日
勝者:吉田幸二
メインルアー:クランクベイト(ディプシードゥ3)
ひと晩で3℃近く水温が低下し、スローな釣りを展開した選手が多いなか、やる気のあるバスだけをターゲットにクランクベイトを1日中投げ続けた吉田幸二。プラクティスのときに手帳に記しておいた予定どおりに行動したという。東浦の石田ドックをメインスポットに選んだ吉田は、テトラポッドの斜面を急深のハードボトムと考え、隙間に入り込んだバスをディプシードゥ3で誘い出した。手堅さよりも、自分らしさを求めた結果だった。
1999 美浦
※マップ中の②11月21日
勝者:河辺裕和
メインルアー:フットボールジグ(ネクストジグ・ネオ+6inジャンボグラブ)
霞ヶ浦水系の水質悪化が顕著になったこの年。24名中、リミットを揃えたのがわずか2名というタフな試合を制したのは“世界一のフットボーラ―”こと河辺裕和だった。プラクティスでよい結果を得られなかったため、フットボールジグにすべてを賭けて美浦の浚渫跡、通称「カワベ・ブレイク」に入る。ブレイクのほぼ真上にボートポジションを取り、ジグをバーチカルに操るという方法も1995年に優勝した時とほぼ同じ。数少ないバイトを確実にものにしていった。
2000 八木
※マップ中の⑥11月18~19日
勝者:吉田秀雄
メインルアー:ラバージグ(キャリラバ(ガード付き)+ホッグヘアー)
2日間の開催が復活し、リミット数を単日5尾に変更(前年までは7尾)。利根川が競技エリアに加わり、ロングドライブを敢行する選手もいたが、優勝は東浦の八木をメインにした吉田秀雄だった。ブレイクに絡んだ水深2m前後にある杭周辺を、ロッドをあおるようにジグをスイミングさせ、中層をクルーズしているバスを誘った。急激な冷え込みのためバイトは非常に小さいものだったが、ホッグヘアーをトレーラーにすることでバイトタイムを長くさせたことも勝因といえよう。
1994年、1995年のウイニングエリア(①②)についてはこちら
1996年、1997年のウイニングエリア(③④)についてはこちら
北大祐選手が優勝したBasser Allstar Classic 2016。2016年11月末発売号の『Basser』にて19名全選手の足どりや釣り方、使用ルアーなど詳細に紹介いたします。お楽しみに!
2016/11/18