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ティムコ「PDL バスティンツイスター」開発者に訊くバズベイトTPO論PR

ブレードタイプ別使い分け&新作バズベイトのコンセプト

【PRESENTED BY TIEMCO】村中義明=解説
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 バズベイトは高いスナッグレス性能・アピール力・サーチ能力を併せ持つ使い勝手のいいルアーだ。ひと口にバズベイトといっても各社からさまざまなモデルがリリースされているが、実際のところ私たちはそれらをきちんと使い分けているだろうか?
 今回は、ティムコの新作バズベイト「PDL バスティンツイスター」を完成させた開発者の村中義明さんに、TPOに応じたブレードタイプ別のバズベイトの使い分けと「PDL バスティンツイスター」のコンセプトを教えてもらいました。


◆以下、村中義明さんによる解説


バズベイトのブレードタイプ カテゴライズ


 皆さん、バズベイトと聞いてどんな使い方を思い浮かべるでしょうか? ショアのブッシュやパラアシといったシャローカバーにテンポよく撃ち込むスタイル、杭や桟橋といったマンメイドストラクチャーに絡めてピンスポットで食わせるスタイル、ウイードエリアで大遠投して広くサーチするスタイル等々……。きっと各々が通うホームフィールドに応じて、さまざまなアプローチが思い浮かぶのではないでしょうか。

 こうした多種多様なフィールド特性やアプローチに対して、果たして1本のバズベイトだけで全てを快適にこなすことができるでしょうか? その答えは否です!

 現在、マーケットにはさまざまなデザインのバズベイトが存在しますが、そうしたバリエーションが派生して生み出されてきたのは、各々のフィールドやアプローチに対して試行錯誤が繰り返され、より快適な使い心地や、性能が追求されてきた結果であると思うのです。

 バズベイトのブレードにはさまざまなタイプのデザインが存在しますが、そのタイプをカテゴライズすると、いくつかのデザイン・コンセプトに分類することができます。

 このような形状にブレードデザインが進化した理由、多様化してきたバックボーンを考察すると、それぞれに一長一短があり、設計者のねらいや使い方など、そのデザインに込められたものが見えてきます。そうしたコンセプトを紐解いて、シチュエーションに応じて使い分けることで、さらに効果的で快適なバズベイティングの世界が見えてくるはずです。

①ミディアムサイズ シングルブレード

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 キャスト中の空気抵抗とリトリーブ時の浮き上がり性能をバランスよく両立し、キャストアキュラシーとスピード追従性を目指したバズベイトの基本形。比較的汎用性が高く、現在のマーケットに最も多く存在し、多くのアングラーに受け入れられているタイプ。リトリーブするとややカーブしながら進んでくるため、この特性を利用して面の中の点に(杭や桟橋の脚に絡めて)接触するように引くのも効果的。ブレードの回転方向を左右使い分けることでカバーコンタクトのアプローチに幅を持たせることが可能。


②ラージサイズ シングルブレード

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 上記のミディアムサイズシングルブレードと比較して、よりスローリトリーブが可能で素早い浮き上がりが期待できるタイプ。しかし、キャスト中にブレードが受ける空気抵抗が大きく空中でカーブしたりスライスしたりするリスクが高いことと、ラージサイズブレードのリトリーブ抵抗を受け止めるために、やや重量感があり、ワイヤーデザインも大ぶりなデザインのものが多いことから、シャローカバーの小さなポケットを撃つというよりも、比較的オープンウォーター思考で広い範囲をサーチすることに長けたデザイン。また、大きなブレード面積は力強いスプラッシュサウンド、フラッシングを伴い、荒れた湖面やバスの視界が遮られている状況でも存在感を知らしめやすい。リトリーブすると弧を描いて引かれてくる特性は上記のミディアムサイズシングルブレードと同様。


③カウンターダブルブレード

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 前後2枚にセットされたダブルブレードが逆回転することで真っ直ぐリトリーブすることが可能なタイプ。癖のない軌道はロッドワークによってカバーコンタクトをねらいやすく、込み入ったカバーの隙間を縫ってアングラーのイメージ通りのコースを引きやすい。また、シングルブレードと比較して、セパレートされた分だけブレード面積がコンパクトになるので、キャスト中の空気抵抗が少なく、空中でカーブやスライスしにくく、優れたアキュラシー性能を発揮する。この特性からシャローカバーの小さなポケットにもライナーで撃ち込みやすい。シングルブレードと比較すると、やや揚力が弱いことから、スローリトリーブよりもやや速巻きに向き、ショアラインのシャローカバーをテンポよくチェックするのに扱いやすい。


④トリプル~フォースウィング

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 素早い浮き上がり性能をもち、超スローリトリーブが可能。スイッシュ音やスプラッシュは小さく、アピール力はやや弱いが、狭いエリアをフィネスに釣る場合や、凪いだ水面やスプーキーなバスを相手にする際にアドバンテージを発揮するタイプ。ファーストリトリーブには向かないが、超スローリトリーブとナチュラルサウンドの組み合わせは、攻撃的かつリアクティブなバズベイティングのなかにあって食わせ要素が強く、異端的な存在ではあるが、これでないとバイトに持ち込めないという特殊な状況も存在する。


 その他、ブレードマテリアルが金属製・プラスチック製のもの、クラッカーノイズやスクイークサウンド(キシミ音)を発生させるギミックを搭載したもの、泡やスプラッシュの発生にこだわったデザインのものなど、さらに細かくカテゴライズすることができますが、ここでは大きな括りでのカテゴライズに留めておきたいと思います。また、必ずしも上記にそぐわないコンセプトのバズベイトも存在すると思いますが、ここでは割愛させていただきます。

 こうしたバズベイトのブレード形状の基本性能を紐解いて使い分けることで、バズベイトのタクティクスがグッと層が厚いものになるはずです。想定するフィールドに対して、自分が求めるアプローチにベストなバズベイトを選択して、水面を爆裂させるエキサイティングなゲームをぜひとも堪能してください!

シチュエーションに特化した考えに基付いて設計されたバズベイト
「PDL バスティンツイスター」


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 それでは本題のバスティンツイスターの開発コンセプトについて触れてみたいと思います。バスティンツイスターを前項で記したカテゴリーに当てはめると、③のカウンターダブルブレード型に分類されます。バスティンツイスターはバズベイトが活躍するさまざまなシチュエーションのなかにあって、シャローカバーをテンポよく、素早くチェックするスタイルにフォーカスした専用バズベイトとして開発が進められました。

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 開発初期に留意したのはそのサイズ感で、ショアラインのカバーに存在する小さなポケットにも入れ込みやすい3/8oz前後のコンパクトなディテールと、ライナーでピンを射抜けるアキュラシー性でした。もともと、カウンターダブルブレード型はそうした基本性能が高いディテールですが、さらなる高性能化を目指し、それぞれのパーツやデザインを吟味しバランスを取りながら作り込みを進めて行きました。

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 また、後発でバズを開発するにあたり、カウンターダブルブレード型下記のウイークポイントについて改善することをテーマとし、デザインに落とし込みました。

①カウンターダブルブレード型の浮上性を改善

 これまでカウンターダブルブレード型のバズベイトで最もストレスを感じていたのは、リトリーブ開始時の浮き上がりの悪さでした。ヘッドウエイトを軽くすれば浮上性は稼げますが、軽くなるとキャストアキュラシーに悪影響が出ます。かといって浮上性を増すためにブレードサイズを上げては、コンパクトなディテールから掛け離れ、シャローカバーで扱いにくいものになってしまいます。そこで、全体のサイズ感はそのままに、ブレードマテリアルとデザインに着目し、軽量・硬質な超ジュラルミンを採用。フロントブレードの形状をディンプルプレスでディープカップ化することで水噛みの良い回転性能を持たせ、更にリヤブレードのサイズをバランスさせることで素早い浮上性とスピード追従性を持たせることに成功しました。

②カウンターダブルブレード型のサウンドを改善

 カウンターダブルブレード型バズベイトのふたつ目のデメリットとして、ブレード面積の小型化からくるブレードサウンドの弱さがありました。シングルブレードは面積が大きいことからスプラッシュやスクイークサウンド、クラッカーノイズを比較的イージーに作り出すことができますが、小型ブレードがセパレートしたダブルブレードではどうしてもブレードサウンドが小さくなってしまします。そこで、バスティンツイスターでは、前後のブレードを調整して接触させることでスクラッチサウンドを発生できるようにし、さらにリヤブレードをソリッドブラスビーズに接触させることで、鈍いクラッカーノイズを発生させて、硬質なメタルノイズとスプラッシュを複合させたバリアブルサウンドでアピール力を補う設計としました。弱すぎず、強すぎないそのサウンドはルアーの存在をバスに知らしめ、攻撃本能を刺激するのに充分なものとなっています。

※リヤブレードのビーズクラッカーは株式会社Finesse様のクラッカージャックバズベイトと同一デザインを快諾頂き、採用させて頂いております。

全てのデザイン、パーツには理由がある


 それではバスティンツイスターを構成するひとつひとつのパーツやデザインにフォーカスして行きましょう。

ブレード
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 軽く硬質な超ジュラルミン製ブレードを採用。素早い浮き上がり性能と、スピード追従性を追及したオリジナルデザイン。ディープカップ化したフロントブレードは効率よく水を噛み、空気を巻き込んだナチュラルサウンドを発生。流線型にプレスしたリヤブレードは、偏心セッティングとし、フロントカップの水流を相殺するバランスを追い込むことで、高い直進安定性を保ちながら、鋭く軽やかな飛沫を伴ったスイッシュ音と強いバイブレーションを発生させます。

 また、ブレードの着色にもこだわり、アルマイト加工で色入れすることでペイントのような音質の変化がなく、剥離することもありません


②ビーズ

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 無垢のブラスをビレット加工し、それぞれのパートで専用デザインを作り込みました。フロントはブレードへのゴミ絡みを抑制し、整流効果を持たせた円錐形状、ブレード間はブレードの折り返し部との接触面積を多く取りつつ、調整次第で前後のブレードが干渉可能なサイズを追い込んだ円柱形状、テール部はブレードの折り返し部との接触面積を大きく取りつつ余計な重量を排したリベット形状。クラッカーボールはソリッドタイプをチョイスすることで、弱すぎず、強すぎないサウンドを発生。使い込むほどに、それぞれのパーツが干渉し合い鈍いメタルノイズを発生させます。


③ヘッドデザイン

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 優れたカバー回避性、回避後の安定感を生み出すVハル形状を採用。パラアシやブッシュはもちろん、高さ30cm程度の矢板さえも難なく乗り越え、着水と同時に即座に立ち上がる実力を持ちます。また、マテリアルに錫合金を採用。錫合金は高温でのモールド処理を必要とし、鋳流れが悪い事から歩留まりが悪く敬遠されがちなマテリアルですが、非常に硬く割れや凹み耐性に優れるので、カバー周りを果敢に攻めるバズベイトにベストマッチです。
(Feco認定取得)

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④ワイヤーワーク

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 堅牢なφ1.2mmステンレスワイヤーを採用。タイイングアイとフックポイントが一直線になるワイヤーワークは、高負荷時のワイヤーの変形を最小限に留め、フッキングパワーをダイレクトにハリ先に伝えます。また、ビルド&スクラップを何度も繰り返して導きだしたコンパクトなワイヤーワークはシャローカバーの小さなポケットに撃ち込みやすく、優れたスイムバランス、高いスナッグレス製、フックアップ性能を誇ります。


⑤フック

 パーフェクトベンド、平打ち加工、化研ニードルポイント #4/0サイズのVMC社製フックを採用。懐深く刺さりバラシにくく、ビッグバスに負けない強度を持ちます。

⑥トレーラーキーパー

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 ソフトベイトトレーラーを確実にホールドするシンプルなワイヤーキーパーを採用。


⑦スカート

 美しいフレア感にこだわった本数指定ハンドタイ。バズベイトのスカートは浮上性と密接に関係した重要なパーツです。本数を増やすと速い浮き上がりを期待出来ますが、バイブレーションを殺してしまいます。バスティンツイスターではバイブレーションを損なわず、尚且つコンパクトなシルエットで喰わせやすいボリュームを追い込みました。また、スカートマテリアルにもこだわり、発色、柔軟性、裁断に優れたスカートプラス社製を採用しています。

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 バスティンツイスターは、シャローカバー攻略を念頭に、カウンターダブルブレード型バズベイトのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットをデザインによって補填し、こうしてパーツひとつひとつを吟味して作り上げられました。その性能はバズベイト初心者からエキスパートまで、誰が使っても扱いやすいものになっています。ぜひ、店頭で手に取ってそのクオリティーを確認してください。

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解説:村中義明(株式会社ティムコ・ルアーチームBASS開発担当)
muranaka 埼玉に生まれ、小さいころから水辺に親しむ。16歳よりJBのJrトーナメントJJCに参戦、バスフィッシングに本格的にのめり込む。その後、1994年よりWBSに参戦、精力的に活動し、同時期にスモールマウスの魅力を知り野尻湖にも通うようになる。現在は桧原湖をホームとし、クリアレイクからマッディーシャローまでこなす。


◆提供=ティムコ

2018/8/2

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