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川島勉×亀山湖 ギル型ルアーを叩き込め! :第2回(全4回)

川島勉さんが考えるバスとギルの1年@亀山湖

Basser編集部=写真と文
4「ブルーギルは絶対にデカバスの主食になっている」と確信していると話す川島勉さん

2,3年前から一般的になってきたギル型ルアー。
亀山湖のスーパーロコ・川島勉さんはギル型ビッグベイトをいかに使いこなしているのか?
ガンタレルを例にギル型ルアーの使用法を学んだ前回に引き続き、
このページでは1年を通じてのバスとギルのかかわりを川島さんが解説。
季節ごとにどんな釣りが有効なのか、ギルパターンをハメるヒントにしよう!


7 川島勉(かわしま・つとむ)
1969年10月生まれ。ロクマルを始め亀山湖で数々のビッグバスを手にしている自称「ブン投げ系」アングラー。2016年H-1グランプリ亀山湖戦で優勝。本業は美容師。




この記事では……川島さんが釣りをするなかで想像しているギルの状態とバスとの関わり方を紹介。
1月、2月。シェルター撃ちが効く冬
3月。テキサスリグに加えギル型ビッグベイトも
4月。カバー周りでギルが浮く
5月。ギルネストパターンが開幕
6月。ギル食いのバスが増える
7月、8月。シャローの沈みモノねらいが◎
9月、10月。バス、ギルとも散り始める
11月、12月。魚のレンジが下がる



この記事はBasser2014年9月号に掲載されたものを再編集しています。

ガンタレル(ジャッカル)
16cm、70g フローティング
gan4
川島勉さんがプロデュースしたギル型ビッグベイト。三連結ボディーによるS字アクションが特徴だ。トゥイッチしてラインスラックを出すと180度ターンを見せ、追ってきたバスの方向に振り返らせてガンをつけることが可能。ビビって逃げるバスもいるが、コレがキッカケでバイトに至ることも多い。ウエイトを足すことでサスペンドやシンキングにすることを考えてフローティング仕様になっている。ラインアイはふたつあり、基本的には上を使用。表層引きしたいときは下に結ぶ。上のラインアイとフック装着アイにはスイベルが使われており回転する仕組み。バラシ防止のためのアイデアだ。フェザーフックは動きを滑らかにする効果がある。「ノーマルフックだとカク、カク、カクと角ばったS字に見えるようになります。トゥイッチ時のターンは出やすくなるので、好みによってフック交換してください」と川島さん

川島勉さんのガンタレル用タックル
ロッド:ポイズングロリアス172H RUSHBURN(シマノ)
リール:メタニウムDC HG(ギヤ比7.4;1、左ハンドルモデル/シマノ)
ライン:シューター・FCスナイパー16Lb(サンライン)



1月、2月。シェルター撃ちが効く冬

●ギルの状態
kazari31月と2月ですが、同じサイズのギルが固まって冬を越す傾向があります。ビッグバスのエサになりやすい10cmを超えるギルは、水深3~5mにあるゴチャゴチャした場所にごっそり入り込んでいると思います。たとえば崩落跡のレイダウンやオダの枝と枝の隙間など、シェルターチックな場所が好きですね。意外とディープには落ちずにミドルレンジでじっとしてる印象があります。体長5cm前後の小型ギルはレンジが一段下で、水深5~8mに溜まっています。

●バスとの関わり
亀山湖の冬は、小~中型、時には50cm弱のバスはディープに落ちますが、45cmを超える立派な魚はミドルレンジに陣を張りやすい。そう思う理由は、冬にディープでビッグワンを釣ったことがないから。ギルと同じで水深3~4mの「シェルター」でじっとしているはずです。そして、気が向いたときにギルなどを食べているんじゃないかと……。甲殻類は冬眠しているはずですから、ギルがねらわれる可能性が高い時期です。ちなみに、55cmを超えるようなビッグバスは、意外と年中同じエリアで過ごしているような気がしています。だから時期を問わず「シェルター」はチェックすべきです。

●成立する可能性が高いギルパターン
「シェルター」を1/2ozテキサスリグ(パインシュリンプ4.5in)などで撃つ釣りが効きます。真冬といえばシャローのビッグベイティングというイメージがあるかもしれませんが、最近はプレッシャーのせいかイマイチ効きません。バスも、エサもシェルターの中にいるので、なかなかバスが外のエサを食べに来てくれないんですよ。だからテキサスリグで迎えに行きます。さすがにビッグベイトをオダの中に入れるのは難しいですから……。ただ、気まぐれなバスもいないわけではなくて、2014年の1月7日には倒れた竹の周りにガンタレルを通して47cmをキャッチしています。トゥイッチ&ポーズでガツンときました。


3月。テキサスリグに加えギル型ビッグベイトも

●ギルの状態
春の嵐がきたりして暖かい日に雨が降ったりすると、水温が上がるとともに水が掻き回されて、ギルのエサになる小生物がボトムから巻き上がります。するとギルも冬よりも動きが活発になる。ただ、居場所は1、2月と変わらない印象です。

●バスとの関わり
ギルが動くようになる分、バスがギルを捕食する回数が増えます。ワカサギの産卵が始まる時期なので、ワカサギにつくバスが増えるタイミングでもあります。

●成立する可能性が高いギルパターン
バスがシェルターの外まで出てきやすくなるので、テキサスリグのカバー撃ちに加えてガンタレルの釣りも効くようになります。

17abcdハイプレッシャーな亀山湖で、ほかのアングラーにねらわれていないバスを求めてカバーの奥をねらうのは川島さんの王道スタイル。ロッドを鋭く振って70gのガンタレルを低く速い弾道でキャストするので、多少の枝や草は掻き分けて奥の奥に到達させられる

4月。カバー周りでギルが浮く

●ギルの状態
行動範囲が一気に広がる季節です。スポーニングが近付いてくるためか、カバーの周辺で浮く個体を見かけることが増えます。この時期はカバー周りで浮くギルがほとんどで、何もないオープンな場所にはギルは少ないですね。

●バスとの関わり
う~ん。4月は産卵後でヘロヘロになったワカサギが登場するので、そっちを捕食するバスが多いんですよ。だから積極的にギルを追うバスがどのくらいいるのかどうかは僕にとっても謎な部分です。ただ、ワカサギパターンで釣れるバスはどんなに大きくても50cm。ということは、55cmオーバーのバスは、シェルターの周りでギルやヘラ、カエルをねらってるんじゃないかなぁ……というのが予想です。また、4月中旬以降はバスのスポーニングが始まります。産卵直前からバスの縄張り意識は強くなりますから、ギルを敵と見なして追い払うことが増えます。当然、ネストを守るオスバスにとってギルは大敵です。

●成立する可能性が高いギルパターン
3月と同じ感じですが、水温が上がった分反応は増えるはずです。


5月。ギルネストパターンが開幕

●ギルの状態
カバーやフローティングストラクチャー周辺に浮くギルがますます増えます。バックウォーターに上がってくる個体が出てくるのも5月からですね。5月末になるとギルのスポーンも始まります。ギルネストは7月中旬まで目撃できます。

●バスとの関わり
産卵直後、もしくは1回ハタいてまだ卵を残しているバスが多いタイミングですね。動きが鈍いバスにとってギルは格好のエサです。トップスピードが持続せず、なおかつ1回の捕食でたくさんの栄養を確保できますから。また、稚魚を守るオスバスにとってやはりギルは大敵です。逆に、ギルネストに着いてギルを捕食する機会をうかがうビッグバスも現われ始めます。

●成立する可能性が高いギルパターン
カバー撃ち、ガンタレルに加えてギルネストの釣りが開幕します。


6月。ギル食いのバスが増える

●ギルの状態
バスのネストを襲おうとするギル、自分のネストを守るギル、産卵関係なく浮くギル……など、さまざまなギルが混在します。多くのギルは活発に捕食を行なっていて、ムシをついばんだり、ボトムで小さなヨシノボリを食べたりしています。沖でワカサギをねらうギルもいますね。

●バスとの関わり
多くのバスはアフタースポーン。エリアを問わずギルを捕食するバスが増える時期です。バスがギルを追って発生するボイルもあります。

●成立する可能性が高いギルパターン
カバー撃ち、ガンタレルは引き続き効きます。減水するとクローンギルのピクピクが楽しいです。沈み物にクランクやバイブレーションを当てて、小ギルやヨシノボリを散らすパターンで釣れ始めるタイミングです。ただし6月はサイズは選べません。面白いのがシャッド。このころ、本湖の橋脚周りにヨシノボリの大群が形成されるんですが、それをねらってギルも集まる。そこでシャッドを引くとナイスバスが連発したりします。ただ、コレはワカサギもしくはオイカワパターンである可能性もあります。

croneバスが水面を意識しているときにピクピクで試すのがクローンギル。ワカサギやムシ系ソフトベイトは無視するのにコレにだけバイトしてくることがある(逆のケースもある)。取材時は小櫃川のどシャローでの見えバスねらいに投入。45cmクラスを掛けた(バラシ)。ギルやオイカワが通過するのを待ち伏せていたバスだったと思われる

7月、8月。シャローの沈みモノねらいが◎

●ギルの状態
陽射しが強くなるので日陰にギルが集中します。その反面、沖のオープンウォーターに出張るギルも増えてきます。ちなみに、「産卵を終えてギルが弱ってる」と感じたことはありません。いつでもどこでも元気ですよね、彼らは(笑)。

●バスとの関わり
6月と大きくは変わりませんが、よりバスがアグレッシブになります。ただ、7月中旬を過ぎてくると、水温が上がって、水深3m以深の溶存酸素がゼロに近くなります。そのためバスもギルも、その他の魚も水面下3mまでに固まります。とくにワカサギは酸欠を起こして表層でピクピクし始め、かなりの数のバス、時にはギルもワカサギを偏食するようになります。こうなるとギルパターンはパワーダウンします。

●成立する可能性が高いギルパターン
6月と同じ感じです。ただ、8月に入ると亀山湖は大減水することが多く、ギルもバスも生息密度が高くなります。流れが当たるシャローの沈み物にバスもギルも集結するので、沈み物ねらいのクランクとバイブレーションがもっとも威力を発揮するシーズンです。


6a ギル型ビッグベイティングだけがギルパターンではない。夏に面白いのが流れが当たるシャローの沈み物にクランクやバイブレーションを当てる釣り。ヨシノボリや小ギルを散らすことでバスにスイッチを入れてバイトを誘う。8月の減水時にピークを迎える釣りだ
77月の取材時に「ちょっと早いですけど」と試してもらうとバイト!
che44チェリー44(ジャッカル) tn70TN70(ジャッカル)
クランクとバイブレーションは夏に沈み物を探るギルパターンで使用する

9月、10月。バス、ギルとも散り始める

●ギルの状態
●バスとの関わり
●成立する可能性が高いギルパターン

どの項目に関しても9月中旬までは8月と同じ感じで、その時々の状況次第、って感じです。9月下旬になると満水に戻って、バスとギルが再び散ります。あらゆる場所でいろんな可能性があって何とも言いにくい時期ですね。


11月、12月。魚のレンジが下がる

●ギルの状態
表層に浮く個体が一気に減ります。昆虫とかも減って、ギルのエサになる生き物のレンジも下がります。

●バスとの関わり
ギルを食うバスは相変わらずいますが、夏と比べるとレンジが下がりますね。

●成立する可能性が高いギルパターン
ピクピクはさすがに通用しにくくなりますが、寒くなってもガンタレルはまだ効きますし、テキサスリグも全然OKです。低水温期は着水音は小さい方が釣れますね。クランキングも釣れるんですが、それがギルパターンなのかどうかは不明です(笑)。



 
  
 
 

 

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