サイト・ビー by Basser
バスフィッシングひと筋30年。バサーをつなぐウェブメディア

青木大介が実践するフィネス・ビッグベイティング :第4回(全5回)

アプローチこそフィネスに!

Basser編集部=写真と文
no220_aoki-big-012
ビッグベイトはその強烈な個性とアピール力から、バスの活性が高いハイシーズン用と思われがちだ。
しかし、青木大介さんは水温がひと桁台となる極寒の時期に投入し、驚くべき実績を残している。
この記事では相模湖を舞台に冬のビッグベイト使用法を解説してもらった。


この記事はBasser2010年4月号に掲載されたものを再編集しています。

アプローチは大胆かつ繊細に

 前回の記事で解説したのは、冬のビッグベイトゲームでねらうべきエリアついてだった。では、そのエリアでルアーをどのように操ればいいのだろうか?

 フィネス・ビッグベイティングのアプローチは基本的に接近戦である。その最大の理由は1にも2にもアプローチの精度を高めるためだ。誤解を恐れずに書けば、ビッグベイトの釣りのアプローチは、かなり大雑把なイメージがある。しかし、かえってそれがビッグベイトのよさを引き出す要因になる場合もある。たとえば、着水音。バスにプレッシャーを与えないよう、静かに着水させることがアプローチの基本だが、ビッグベイトの場合は派手な着水音でバスにアピールする方法が時として有効だ。また、意図したトレースコースから多少ズレても、そのバスを惹きつける強いアピール力がミスを帳消しにしてくれる。

 しかし、青木さんが考えるフィネス・ビッグベイティングでは、着水音で誘うのは冬に限っては厳禁。わずか数mのボートポジションのズレ、わずか数十cmのトレースコースのズレが命取りになるという。

「静かに正確にルアーを撃ち込み、ねらったコースをトレースし、ここぞというピンスポットで止めたりトゥイッチするためには、できる限り至近距離でアプローチしたほうがやりやすい。かといって近づきすぎるとバスにプレッシャーを与えてしまう。河口湖のような比較的クリアな水質のフィールドではなおさらです。プレッシャーをかけず、しかもバスを視認できるギリギリの間隔というのがあるんですが、この距離ばかりは数字で説明できないですね……。コツとしては、次に探るスポットを常に意識しながらアプローチすること。”あっ、あのスポットはバスがいそうだな。だったらこうアプローチしよう”と決めてボートを流せば必要以上に近づくことはありません。その際、魚探の電源を切ったりエレキの水流をねらうスポットに当てないことは言うまでもありません」

 では、バスを発見したとき、青木さんはどのようにアプローチしているのか。キーワードは”バスから逃げる”演出をすることだ。まず最初にバスがどの方向を向いているのかを確認した後、バスの頭と反対側の離れたスポットに静かに着水させ、バスに警戒心を与えないようにゆっくりとリトリーブし、バスとの距離を徐々に詰めていく。そしてバスの斜め前方へルアーが逃げていくイメージで、リトリーブスピードを変えずにゆっくりスイミングさせ、バスがルアーに気づいているかどうか確認する。ここでルアーとの距離を詰めながらチェイスしてくるようならそのままリトリーブし続ける。このケースは比較的イージーにバイトするという。一定の距離を保ったままチェイスしてくる場合は、バスがまだ疑心暗鬼の状態なのでステイさせてバスの出方を見る。そのままふら~っと寄ってきてバイトすることもあるが、たいていはバスも止まってようすを窺う。そのときはバスにバイトする決心を後押しするようにトゥイッチを入れてステイさせるという。

no220_aoki-big-005 杭周辺にバスがステイしていることを想定して、プレッシャーを与えないために少し離れたスポットに着水させること。直撃は厳禁だ

「この釣りはラインメンディングとロッドワークが大切。バスの目の前にルアーやラインを通すことは厳禁です。バスの目の前にルアーをポチャンと落とすことも当然NG。自然界においてベイトフィッシュがバスの目の前を悠然と泳ぐことはありえませんから。いかにバスにとって違和感なく、でも興味を惹くようにルアーを操作するかが重要なんです」

no220_aoki-big-008 まるでサスペンドシャッドを操るように繊細なロッドワークでビッグベイトに命を吹き込んでいた。アプローチは完全にフィネスである。バスに存在感をアピールするためのビッグベイト、使い方(誘い方)はフィネス。これこそがフィネス・ビッグベイティングの真髄なのだ



  
 


 Basser2月号の巻頭記事では、宮廣祥大さんが琵琶湖で62cmをキャッチ。マグナムクランクベイトの真価とは? 並木敏成さんが相模湖をモデルケースとして季節に応じたリザーバーの釣りを解説する「リザーバー・マネジメント」も好評連載中!


  
 

 

JB TOP50 2016年第5戦を戦う青木大介選手と北大祐選手に密着。
初日40位に沈んだ青木選手が2日目に5kg超を持ち帰ったパターンとは!?
この試合で年間タイトルを獲得した北選手。
翌週のオールスター優勝にもつながるクランキングパターンは見逃せない!

 

SERIOUS 10 2016 JB TOP50参戦記 5th STAGE編
青木大介 北大祐
DVD-130分

  
 

 

「ビッグベイトの釣りでも考え方はフィネス」という青木大介さんのフィネスフィッシング論

 

フィネスフィッシング講座
青木大介
DVD-80分

2017/1/16

おすすめ記事

最新号 2017年7月号

5~7月のバスが反応せずにはいられない 「フローティングジャークベイト」を50ページにわたって大特集!!  今号では、初夏から梅雨にかけてとくに有効になるフローティングジャークベイトを特集しています。  沖田護さんは利根川で、このルアーがなぜ「ズルくて最強のトップウォーター」なのかを実釣で解説。川口直人さんは歴史的名作「ラトリンログ」への愛を語り、山木一人さんと泉和摩さんは長い経験から導き出した釣れるジャークベイトの条件を解説しています。北大祐さんは、自身が持つジャークベイト42種をそれぞれの特徴とともに紹介。「実弾」として使い込んでいる各ルアーの解説は説得力に満ちています。  さらに、フローティングジャークベイトを使いこなすためのタックルセッティングやウエイトチューンの方法、フックセレクトなど細かいコンテンツも満載。「潜って浮かせてドン!」と出る、大興奮の水面遊戯に読者を導く一冊になっています。  第2特集ではスイミングスタイルジグ、スイムジグとチャターベイト系が取りあげられています。これらのルアーを「どんなときに、どのように」使うべきなのかを田辺哲男さん、赤羽修弥さん、吉田秀雄さんが解説。クランクベイトやスピナーベイト、バイブレーションが中心だったローテーションにこれらのルアーを加えることで、より奥深い「巻き」のゲームが楽しめること間違いなしです。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

Basser最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国無料。印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号からバックナンバーまで約1年分が無料で読めます。

[ 定期購読はこちらから ]

 

NOW LOADING