サイト・ビー by Basser
バスフィッシングひと筋30年。バサーをつなぐウェブメディア

THE WILD CARD 片岡壮士選手のフットステップ

花室川でグッドコンディションを連続キャッチ

久米正昭=レポート、サイト・ビー=まとめ
2016年8月26日(金)に行なわれた、Basser Allstar Classic THE WILD CARD
各選手に同船したプレスアングラーのメモをもとに、競技中の全選手の足取りを公開します!


kataoka00


片岡壮士選手


スタート前

長期プラクティスで状況を確認して戦略が決まりかかっていたが、直前の台風によって状況は一転。
直前プラクティスで確かめた現場での情報をもとに戦略を練る。ギャンブルは承知のうえだったが、ロングラン作戦で魚を獲りに行きます!と宣言。

6:30
スタート。フライト順は7番。
宣言どおり「ロングラン!」。
霞ヶ浦北西エリアに向かう。


7:10

■花室川
●ノーシンカーワッキーリグ
花室川に到着。
「モーニングチャンスタイム!」と言いながらキャストを開始。
「昨日はこんなアオコが浮いてなかったのに、水が悪くなってる。本湖よりは透明度があるし、水位は下がってるけど、水が逆流してるから流れとともに上がってきているバスがおるはず」
上流に向かいながら、カバー際へタイトに撃ち込んでいく。

kataoka0731
ロッドはZENAQ BLACKART B2-63。
カバー直下の魚をテンポよくねらうため、テクニカルなロッドをセレクト。
バイトしてシェードの奥に走るバスを想定し、高感度と適度なパワーがあるタックルセッティング。

7:50
開始からノーバイト。本命のストレッチに突入。
「さぁ、ココからが本番です!」
カバー際へのタイトなキャストは続く。
「昨日は表層の浮遊物はここまでなかったけど、透明度はあるし水質は悪くないですね。朝やしサクッと釣れることを期待してたけど……そう甘くないっすね」

8:00
「昨日と何が違う? 減水したからか? 浮遊物が固まってないってことは、そんなに激しく流れてないはずやけど……。ロングラン作戦失敗かぁ? 目標ウエイトに持っていくには、1時間に1本ペースが僕の考えてた最低ラインやねんけど。頼むで花室さん!」
魚からの答えは返ってこないが、フィールドからの少ない情報を敏感に読み取りながらキャストは続く。ここまでノーバイト。

8:10
「プラン立て直したほうがいいかなぁ。僕のプランなら、すでに魚を持ってるはずなんやけど」
これまでカバーのシェードに潜む魚をワッキーリグでねらっていたが、ボトム付近からシェードを見上げる魚をねらうためにバックスライドセッティングをセットしてあるロッドに持ち替えた。

kataoka0822
ロッドはZENAQ BLACKART B2.5-66 FirstPilot。
同じノーシンカーリグでもカバーの奥でバイトさせ、左右や手前に走ったときでもしっかりフッキングができるレングスとパワーのあるロッドをセレクト。食わせ重視でありながら、シェード奥から魚を獲ることを想定したタックルセッティング。

8:20
「釣れないのにやり続ける意味ないよね。この川に魚のポテンシャルがあるか見極めないと」
1時間に1尾というペースを予定していただけに、少し焦りがみえる。

8:30
待望のファーストヒット! 900gクラスをキャッチ!

kataoka0830
「とりあえず落ち着いた! ま、最後まで残ってたらダメな魚やけど。我慢して撃ち続けるしかないね!チョットした出っ張りのシェード」
一見すると同じようなカバーに見えるが、ナチュラルバンクで水深があり、オカッパリからのプレッシャーが極力少ないと考えられるスポットを重点的に撃ってキャッチした。

8:45
立て続けに2尾目のキーパーサイズをキャッチ。推定400gクラス。
ロッドは先程と同じく、B2.5-66 First Pilot。
「よっしゃ! 乗ってきた! 水が変わった! 圧倒的に水がよくなってる。想定していた魚のサイズではないけどね」
ストレートに見える川だが、チャンネルラインなど水質の変化を敏感に察知して釣り進める。

8:52
花室川左岸側カバー。
「こういうタイミングでポロッとデカいのが混じってくれたらええんやけど」
1投における所要時間は約5~7秒。上流に向かいながら丁寧に撃ち進めていく。

kataoka0852
9:00
水面に倒れ込むブッシュには、テキサスリグ(ロッドはBLACKART B4-69)も交えながら攻める。

kataoka0905
9:08
3尾目をキャッチ! 推定700gクラス。ロッドは同じく、B2.5-66 First Pilot。

kataoka0908
「まだ片面しか撃ってないからね! 残りの片面を撃ったら3本釣れる! そんな甘くないって? 知ってます~(笑)」
ナチュラルバンクとコンクリート護岸の切れ目にあるカバーからバスを引きずり出した。

9:23
4尾目を追加。推定500g。

kataoka0923
冠水ブッシュから引きずり出した。ロッドは同じくB2.5-66 FirstPilot.
「この一級レベルのブッシュでこのサイズか。やっぱり魚のサイズが小さいな……」と言いながら更なるビッグサイズを求めて、高精度のピッチングでキャストを再開。集中力を研ぎ澄ました状態は続く。

9:30
小さなバイトを捉えてフッキングするも、すっぽ抜け。
「あぁ、抜けた~! 初ミス! 一瞬掛かったのに……。魚が小さかったかな」
リズムよくリミットを揃えられるチャンスが到来したが、痛恨のミス。

9:40
「本数はええけどサイズが微妙やね。もうちょっといいサイズが出ると思ってたんやけど」
前プラでは、1kg超えが連発したストレッチだっただけに期待が大きかったようだ。

9:50
「ペースには余裕ができたけど、想定ウエイトを考えたらサイズに全く余裕がないんですけど。ここらで、せめてキロクラスが混じってくれないと。魚のサイズが伸びないなら、ここでやる価値ないからな……」

10:00
花室川左岸側のカバーを丁寧に撃ち続ける。
「フロッグで出せたらサイズは大きそうやけど。昨日がこの川のMAXポテンシャルやったか? 1位しか意味ない大会やから、手堅い釣りしても仕方ないしね。どうするかな……」

10:10
「水深が浅くなってからアタリがなくなったね。夏の川の定説としては上流。リザーバー育ちの僕としては最上流を見てみたい気分やけど。そろそろデカいのが単発で出るかな」
B2.5-66 FirstPilotを使い、カバーのシェードに吸い込まれるようなキャストでルアーを送り込む。

10:15
「水温が24℃! めっちゃ冷たい! 夏やし、もっとデカい魚が差して来てもええのに」

10:20
「アカン! こんな展開じゃ絶対勝てん。流れ込んでる小規模の水門系でもアタらんもんね。ナイスキャストでも食ってこんしなぁ。悩むなぁ……」
バイトが1時間ほどない状況。開始から3時間経過しているが1キャスト、約5~7秒の同じペースで撃ち続ける。

10:25
水深が浅くなってきたので下流に向かって折り返し、対岸を流す。
ブッシュが絡むカバーにフロッグを投入。BLACKARTテストロッドでテンポよく撃っていく。
「気分転換に投げているわけではありませんよ。ただ直感で可能性を感じただけです(笑)」

10:30
「水温24℃がよくないのかな。とりあえず連発した付近まで下ります」
あくまでもキッカーねらいでフロッグを投げるが、魚からの反応はない。

10:40
「700gが釣れた時点で、この川から出なアカンかったかな……。いや、諦めたら試合終了やからね。諦めはしませんよ。ただ……、今日の朝この川で心中すると決めてきたけど、少し疑問は抱いてきた」
沈黙の時間が続き、少し焦りが見え隠れする。

10:45
「どうも今日は簡単ではなさそうやね。でもハメる人はおるやろうから、なんとか5kgまでもって行きたいな」
日中の暑さを意識し、再びB2.5-66に持ち替え、バックスライドセッティングでシェードの最奥をねらい撃つ。

10:53
「今、水が動きだしてる。今日この川におるなかでは、一番強い逆流やけどカレントがあることはバスにとっていいはず」

10:58 「水温が、25.5℃。おそらく、このあたりの水温のところに魚はおるはずなんやけどね」
花室川中流エリアの微妙な変化も見逃さない。

kataoka1107
11:05
沈黙を破るヒット! しかし、残念ながらノンキー。
「ノンキーかぁ。この逆流に乗って新しい魚が供給されててもおかしくないのに。釣ってもチビって……」

kataoka1110
11:15
「こんな状況でふざけてる場合じゃないねん。今からキロアップを5本釣らなアカンねん」
あくまでも、テッペンしか見ていない言葉。

11:30
「今アタッた! けど、一瞬すぎて掛けるほどの間がなかった……」
再度、丁寧に撃ち直すも無反応。

11:40
「もうすぐ下流やけど、移動の時間を考えたら残り時間、実質1時間半か。ここで走り回って負の連鎖にハマる怖さもあるしな……。でも決断します」


12:00

■田村エリア
●テキサスリグ7g
田村に移動。
冠水ブッシュやアシをテキサスリグ7g(ロッドはB4-69)でテンポよく正確に攻める。

kataoka1208
kataoka1210
kataoka1219
12:20
「1発逆転ねらって来たけど、アカン。西浦出ますわ! ギャンブルに負けた……。移動します」


12:40

■洲ノ野原
●ノーシンカーワッキーリグ
「あれ? 昨日より水が悪くなってる気がする」
シェードサイドのアシに、ノーシンカーワッキーをタイトにアプローチするが、魚の反応なし。


13:13
■外浪逆浦、常陸利根川入口付近
●ノーシンカーワッキーリグ
冠水ブッシュとアシの複合エリアを、ノーシンカーワッキーで攻める。
予想以上に風が強く、釣りがしにくい状況でも丁寧に撃ち込んでいく。



■鰐川
●ブレイクブレード
掘割川対岸、鰐川インサイドのアシに移動
「さぁ、ラスト!絞り出せるか!勝負やね!」
アシ前や沈みモノを、片岡選手の得意なスタイル、ブレイクブレード(ロッドはB3.5-68 BottomSensor)で探る。
「なんでもいいから、来てくれ!」
なんとか絞り出そうとキャストの手を緩めない。

13:40
「水がよろしくないね……。これで釣れたら奇跡や!」
釣り方を変え、アシ際を7gテキサス(ロッドはB4-69)で撃つ。

1346
13:45
「キタッ! 奇跡が起こった!」
待望の5尾目! 推定600g。

1347

諦めずに状況を読みつつルアーセレクト。試行錯誤してなんとか絞り出した。リミットメイク!
ロッドはZENAQ BLACKART B4-69。
魚を掛けたとき、ボートが入れないようなシャローからでも躊躇なく強引にバスを引きずり出せるパワーがあるロッドをセレクト。テンポよくリアクションで魚を誘い出せるタックルセッティング。

13:47
「あと2分釣りできる! ここまできたら、最後の最後に入れ替えるでしょ!」
チャンスがある限り、全力で戦う姿勢を崩さない。

13:49
ストップフィッシング。
「いよいよ限界か……。クッソー! 負けた! 悔しすぎる!」

13:55
帰着。


想定したサイズこそ引き出せなかったが、厳しい状況下においてリミットメイクを達成。
惜しい結果となったが、最後まで可能性を信じて2000投を超すキャストを繰り返したトーナメントアングラー・片岡壮士選手。
次回のチャンスをぜひ掴んでもらいたいアングラーである。


片岡壮士選手の成績
5尾3282g……4位


メインタックル
kataoka991 ●ノーシンカーワッキーリグ用
ロッド:BLACKART B2-63(ゼナック)
リール:K.T.F.アルデバランBFSフィネス(シマノ×K.T.F.)
ライン:フロロカーボン8Lb
フック:パワーワッキーガード#2(フィナ)
ルアー:ストレートワーム

kataoka992 ●ノーシンカーリグバックスライドセッティング
ロッド:BLACKART B2.5-66 FirstPilot(ゼナック)
リール:K.T.F.メタニウム フィネス(シマノ×K.T.F.)
ライン:フロロカーボン10Lb
フック:D・A・Sオフセット#4/0(フィナ)
ルアー:ストレートワーム

kataoka993 ●7gテキサスリグ用
ロッド:BLACKART B4-69(ゼナック)
リール:メタニウムXG(シマノ)
ライン:フロロカーボン16Lb
フック:D・A・Sオフセット#4/0(フィナ)
ルアー:クロー系ワーム

2016/9/19

最新号 2017年10月号

夏から秋へ。難しい季節の変わり目を釣るためのロジック&テクニックが満載の一冊です。  巻頭の「オカッパリで行こう!」では、関和学さんがオカッパリへの熱い思いを語っています。連載100回を記念した50cmアップチャレンジは達成できるのでしょうか。  伊豫部健さんは今春にノーフィッシュの悔しさを味わった牛久沼にリベンジ釣行。水温、流れ、ベイトなどをキーワードに、伊豫部さんらしい釣りでリベンジに成功します。  田辺哲男さんは高水温期のメタルゲームを実践。メタルルアーの活躍の場は決して冬だけでないことを、自身の関東レコードフィッシュキャッチという結果で証明してくれます。  また、ケビン・バンダムがB.A.S.S.エリートシリーズの試合を制したテクニック「スパイベイティング」を西島高志さんが、9ft6inの超ロングロッドによるパンチング&ディープクランキングを松下雅幸さんが解説しています。  Basser ALLSTAR CLASSICの最後の出場枠をかけた「THE WILD CARD」なども見逃せません。本戦への切符を勝ち取ったのはいったい誰なのかに注目です。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

Basser最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国無料。印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号からバックナンバーまで約1年分が無料で読めます。

[ 定期購読はこちらから ]

 

NOW LOADING