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関和学 早春のオカッパリはミノーがオススメ :第1回

春のキーは「中層」にあり【3~4月】

関和学=文
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3月下旬、霞ヶ浦を含む利根川水系にはさまざまなパターンが存在する。
とはいえ、いずれも易しい釣りではないのだが、だからこそ開き直って「いち早く春の魚をねらう意識」が好釣果をもたらしてくれることがある。
そんなこの時期、関和学さんがお薦めするのはミノーシェイプのルアーたちだ。
この記事ではそのルアーを選ぶ理由と使い方を3回に分けて紹介する。


※この記事は2015年5月号に掲載された「オカッパリで行こう! 第84歩」を再編集しています。

あなたはどっち?


 ついに冬が終わった! といっても水中はまだ春になったとは言い難い。とくに平均水深が浅いフィールドの場合、春のバスの動きに影響が大きいのは、日の最高気温よりも、最低水温のほうだと僕は考えている。

 3月下旬ともなれば、日によっては最高気温が20℃を超えることがある。そんな予報が週末に出ていたら、そわそわしてしまうのはアングラーの性というものだろう。けれど、その天気予報でチェックしてほしいのは最低気温だ。前日から曇天で放射冷却が抑えられ、朝の気温が10℃を超えていたらチャンスとみて間違いないが、たいていの場合、最低気温はひと桁台であり、よく晴れた日の朝イチは冬のように冷え込むことも珍しくない。そして日中の一時はたしかに暖かくなったとしても、陽が傾くとすぐにまた冬の寒さが戻ってくる。つまり一日24時間のうち、大半の時間は冬に片足を突っ込んだ低気温ということになる。

 3月下旬、利根川水系のほとんどのエリアの水温は10℃ほどで推移しているはずだ。三寒四温で寒が戻れば、その水温はすぐにひと桁台に戻ってしまう。これは利根川水系に限らず、各地の野池を始めとする浅いフィールド全般に当てはまる。この不安定な状況で、どういう釣りをすればいいのか。

 ひとつの正解は、冬の場所で、冬の状態の魚を、冬の釣りでねらうこと。釣る難易度は冬と同じだ。暖かくなってきたことで、冬の釣りがいくらかでも簡単に釣果に結びつくようになっているのでは……、というアマイ期待は抱かないほうがいい。あくまでも相手は冬だ。難しくて当たり前だ。その心構えをしておかないと、釣れないことに焦れて釣りが雑になったり、迷いが生じたりしてしまう。

 そしてもうひとつの正解が、暖かさに騙されてみること。まだ数が少ない春の動きをし始めた魚を、春の釣りでねらう。こちらの難しさの原因は、バスの活性の低さというより、ターゲットとなる状態のバスがまだ少ないことにある。

 どちらにも一長一短があって、迷ってどっちつかずになるのが一番よくない。冬なら冬、春なら春と、自分のなかで季節を定めて釣り場に立つことだ。

バスの意識が上に向く春はバスを上に寄せて釣る


 前置きが長くなったが、これからの記事で解説したいのはいち早く春の魚にねらいを定めた釣りだ。

 この釣りで使うルアーは3つ。細身のクランクベイトとしてリーリングとポンプリトリーブで使用する「LBローラー」、ジャークで使用する「サイドステップSF(スローフローティング)」と、同じ用途で深めのレンジを担当する「フェイス」。LBローラーとフェイスにはサスペンドチューンを施している。

002 この時期に限らず、ミノーシェイプのルアーは「操作して釣ったゼ感」がたっぷりだから面白い。写真は1月の利根川でのLBローラー(ゴールデンシャイナー)による釣果

004 サイドステップSF(エバーグリーン)
11.7cm /18g/スローフローティング/潜行深度0~1.6m


014 フェイス(エバーグリーン)
11.5cm /18.6g/スローフローティング/潜行深度1~2m


015 LBローラー(エバーグリーン)
10cm /15.5g/フローティング/潜行深度2~2.5m



 春(晩冬~春本番)の釣りの基本は、「バスの目線かそれより上でルアーを操作し、ルアーに気づかせて、バスをルアーのほうに寄せて釣ること」だ。言い換えれば、「中層に浮いたサスペンドフィッシュをいかに攻略するか」が春の釣りのキモということになる。

 「バスの目線かそれより上」がなぜかと言えば、下のレンジは水温が低いことが多いからだ。サーモクライン=水温躍層を挟んで上(水温が高い)のレンジへ動いた春のバスが、自分より下にあるルアーに気づいたとしても、冷たい水の層に潜ってまで食いたいかなァ……?

 それに3月、4月は、ボトムのベイトフィッシュ(エビなど)がまだ動きだしていないので、バスの食う意識が上に向いていることも非常に大きい。この時期は、「自分と同じ目線かそれより上にいる何かであること」が、バスにとっては「ベイトフィッシュの記号」になっているのかもしれない。生命感がまったくないボトムをワームが這いずり回っていても、バスにしてみればウソっぽかったり、完全に意識の外だったりするんだろうね。

 で、こうしたことを踏まえて、「中層でバスを効率よく寄せられるルアー」が何かを考えると、晩冬から早春にかけては上記したルアーたちの名前が挙がってくるわけだ。

 「中層で効率よく」がキーなので、時期が進んでバスの活性が上向けば、ルアーは変わってくる。利根川水系の場合、4月中旬まではルアーを中層で止めてあげて、動きがまだ鈍いバスを寄せる釣り方が有効だが、4月下旬になったらストレートリトリーブ(タダ巻き)のほうが効率の面で勝る。僕が大好きなひらひら系フラットサイドクランク、FSRの中層クランキングがハマりだすのもこのころだ。



  
 
 Basser4月号では、三寒四温と言われる悩ましい早春を釣るヒントを数多く紹介。実釣記事では、川島勉さんと田辺哲男さんが亀山湖で、並木敏成さんが相模湖でいち早く春を捉え、それぞれテキサスリグ、ジャークベイト、パワーフィネスという異なるスタイルで50cmクラスを手にしています。


 
 

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2017/3/13

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